プレゼント 書評こぼれ話

  今日から3月
  3月といえば
  なぜか井上陽水さんの「桜三月散歩道」という
  歌を思い出す。
  いやいや、この曲が収められている
  「氷の世界」というアルバムが
  私にとっては3月そのもの。
  大学入試に落ちて
  浪人が決まった3月に
  ぼんやり聞いていたからだろうか。

    今は君だけ見つめて歩こう
    だって君が花びらになるのは
    だって狂った花が咲くのは 三月

  作詞は長谷邦夫さんだったって
  知らなかった。
  今日は岡崎武志さんの
  『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』という
  本を紹介します。
 
  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  岡崎武志さんは「ささやかなぜいたく」の探究者                   

 この一冊の本にどれだけの本が紹介されているのだろう。
 書評家でもある岡崎武志さんがさまざまな媒体に書いてきた書評やエッセイ、それにご自身のブログ「okatakeの日記」から、この本自体は318ページだが、何しろ「単一の組版で、テキストを紙の束に流し込むのではなく、二段、三段、四段と内容によって組を変え」ていつのであるから、読者は深い森に迷い込み、いつの間にか本の魔物にうっとりとされている。
 何しろ、岡崎さんのしゃべり(文章ですから文体というのでしょうが)がいい。

 特にブログから採録された文章が抜群にいい。
 この本では「今日までそして明日から」というタイトルの章で括られたものがそうだろうが、ここでは本だけでなく映画やちょっとした日常の風景が記録されている。
 その根底にあるのは評論家海野弘さんのこんな言葉、「いかなるものも語ることができるのであり、語る価値があることを教えられた」らしい。
 岡崎さんはそれをブログという形で実践しているのだ。

 この本の中に「純喫茶」について書かれたこんな文章がある。
 最近ではコンビニで安いコーヒーも飲めるのに純喫茶で高いコーヒーを飲む。「思えば、ぜいたくなことだが、こういうささやかなぜいたくも忘れてしまったら、ほとんど生きている甲斐はない気がする」
 これこそ岡崎さんが古本にはまったり佐藤泰志を再発見したこととつながっていると思える。
 岡崎さんは「ささやかなぜいたく」の探究者なのだ。
 最後に、この本にたくさんはいっている岡崎さんのイラストも素敵なんだな。
  
(2017/03/01 投稿)

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