プレゼント 書評こぼれ話

  昨日インターナショナル新書という
  新しい新書を紹介しましたが
  今日は新書の古豪
  岩波新書から。
  斎藤美奈子さんの『文庫解説ワンダーランド』を
  紹介します。
  実はこの本は岩波書店のPRマガジン「図書」に
  連載されていたのですが
  それを読んだ感想が昨日紹介した
  池澤夏樹さんの『知の仕事術』に
  記述されています。

    突っ込みが鋭くて、読んでいて笑ってしまう。

  さすが本読みの達人はするどい。
  端的にこの本の魅力を
  語っています。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  斜め読みのブックガイド                   

 文庫本には「解説」がついているとずっと思ってきた。
 ところが、最近では「解説」のない文庫本も出回っている。文庫本に栞のひもがつかなくなったように。
 やはり、それはかなり損をした気分である。
 今はどうか知らないが、太宰の昔の文庫本には奥野健男の良質な太宰小論が「解説」としてついていたりして、それは読みごたえがあったものだ。
 それでも今は文春文庫の東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズの文庫本「解説」が楽しみで読み続けている。(この新書にこの「解説」が解説されていないのが残念)

 そんな文庫本「解説」を解説したのがこの本である。
 書いたのは辛口批評の元祖ともいえる、斎藤美奈子さん。
 「もう一度いうけど、ふざけてる?」なんて、斎藤さん節が炸裂している。
 この作品は元々岩波書店のリトルマガジン「図書」に連載されていたもので、岩波文化とまでいわれた社風に、よくぞここまで書いたものだと感心するのは昭和の人間ばかりかもしれない。
 今の時代これぐらい書かないと。

 それではこの新書でどんな作品、文庫本がやり玉にあがってるかというと、夏目漱石太宰治川端康成なんかは定番中の定番。
サガンとかチャンドラーとか外国文学の「解説」を集めた「異文化よ、こんにちは」は読みごたえ十分。
 村上龍や渡辺淳一の「解説」まであるのは、りっぱというか、このワンダーランドの広がりを痛感する。(だったら、東海林さんも書いて欲しかった)

 この新書、よくよく読めば、斜め読みのブックガイドでもある。
  
(2017/03/18 投稿)

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