プレゼント 書評こぼれ話

  本との出会いとは
  まさに偶然。
  今日紹介する井原隆一さんの
  『94歳の百姓道楽』は
  その典型のようにして
  出会いました。
  総合誌「文藝春秋」3月号に掲載されていた
  日本ハムファイターズの栗山英樹監督の取材記事
  「日ハム監督の自主トレは読書です」の中に
  井原隆一さんの名前が登場。
  それまでは全然知りませんでした。
  それで
  図書館にどんな本が所蔵されているか調べると
  この本にあたったのです。
  3年めの「百姓道楽」をしている私に
  ピピッときた一冊でした。
  この本にこんな言葉がでてきます。

    幸福というものは、他人が与えてくれるものではない。
    幸福な人間になろうとしないからなれないのです。

  あるいは。

    幸福の種は自分でとり、自分でまかなければ芽生えてこない。

  けっして道楽の本ではありません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  道楽どころかまだまだ現役                   

 まずは本作の著者井原隆一氏について書く。
 井原隆一氏は1910年埼玉県浦和市(現・さいたま市)に生まれた。
 14歳の時に埼玉銀行(現・りそな銀行)に入行して、働きながら夜学に通い、父が残した大きな借金を返済。のち、銀行の専務までのぼりつめる。
 その後傾きかけた会社に移り、見事に再建を果たして、名経営者との評判も高い。
 この本を書いた時(2004年)、94歳であったが、のち2009年に99歳で亡くなっている。
 井原氏には中国の故事を語った著作も多く、現日本ハムファイターズの栗山監督もそのファンとして有名である。

 そんな井原氏の「百姓道楽」の日々を綴ったのが、この本である。
 畑は「駐車場の余白地」で幅1メートル、長さ40メートルの「ウナギの寝床畑」と記されているが、畑以外にもリンゴとか葡萄といった果樹もあったりして、広さはあくまで謙遜と思える。
 それでもこの土地は父親の借金返済で売ることもできたが、売らずにひたすら苦労して返済に努めた結果、美田が残ったのだろう。

 井原氏は二十歳の時に生涯設計を定め、60歳以降は「晴耕雨読」と決めていたらしいのですが、実際には経営再建などの尽力し、70歳を過ぎてから「百姓道楽」となる。
 ただ井原氏の場合、銀行に勤めながら畑や田の「百姓」もしていたのだから、「道楽」にはあてはまらないかもしれない。
 この本は仕事を退いて家庭菜園を楽しんでいる人にも読めるだけでなく、まだ仕事に熱中している人にも至言がたくさん散りばめられている。
 「手抜きをすれば、しただけの成果しか与えてくれない。逆に、手を尽くせば尽くしただけの成果で報いてくれる」。
 これなどはどちらでも使える。
  
(2017/04/07 投稿)

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