プレゼント 書評こぼれ話

  先日
  「上意討ち 拝領妻始末」という映画を
  テレビで観ました。

  

  昭和42年のキネマ旬報日本映画ベストテン1位の作品だけあって
  とても面白かった。
  監督は小林正樹
  脚本は橋本忍
  主演は三船敏郎、脇を仲代達也加藤剛が固めています。
  どうしてこんな話から書いたかというと
  今日紹介する葉室麟さんの
  『風のかたみ』は
  「上意討ち」から始まる物語だから。
  「上意討ち」とは
  主君の命を受けて罪人を討つこと、です。
  さて、この物語は
  そこから動きだす
  ミステリー仕立てになっています。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  設定は面白いのだが                   

 葉室麟のミステリー仕立ての時代小説。
 ここでいくつか注釈をつければ、時代小説であるから作者の想像の翼が広げやすい。さらにこの作品では犯人あてのような側面もある。
 しかも、女人ばかりの館が舞台というのも珍しい。

 舞台は九州豊後の安見藩。
 藩主に逆らい「上意討ち」にあった佐野了禅とその息子2人。一族が連座する危機にあるが、それを予測し了禅は妻や息子の嫁などを別の屋敷に移していた。
 もしかすると、藩主につながる世継ぎの子が懐妊されているかもしれないため、藩の役人たちも手が出せない。
 そこで女医の伊都子が監視を兼ねて送り込まれる。
 しかし、女人たちの館に怪しい影が…。

 封建社会は男社会でもあるから、この物語の女たちも男たちの都合に揺り動かされていく。ただ、主人公ともいえる伊都子のキャクターが弱すぎる。
 芯がありそうで、自分から動こうとはしない。館の女人たちに動かされているにすぎない。
 やはりこういう作品であれば、伊都子をもっとうまく立ち回らせないと、最後の解決にしてもなんだかすっきりとしない。

 それと出てくる男たちがすべて不甲斐ないのはどうしたことか。
 あれでは女たちが思いを寄せるといわれても、本当だろうかと思いたくなる。
 別にスーパーマンが欲しい訳ではないが、血の通った男たち女たちを読みたい。
  
(2017/04/22 投稿)

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