プレゼント 書評こぼれ話

  今日で4月もおしまい。
  俳句の世界では
  という言葉を使って
  そんな気分を表わします。

     あまき音のチェロが壁越し四月尽    秋元 不死男

  今日は
  いわむらかずおさんの
  『14ひきのせんたく』を
  紹介します。
  この絵本を手にとった時、
  まさに今のような季節にぴったりの作品だと
  思ったのですが
  読むと夏の物語でした。
  きっと
  書評にも書いたように
  薄緑の色調が
  風の感じに見えたのでしょうね。

  じゃあ、読もう。

 

sai.wingpen  心を洗いましょう                   

 いわむらかずおさんの「14ひき」シリーズはとても人気の絵本です。
 森に暮らす野ネズミの家族、おとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさん、そして10ぴきのきょうだい、全員で14ひき。
 この作品の素晴らしいところは、季節きせつのストーリーとその景色と色彩。
 野ねずみたちの視点が低いので、まるで読者も小さくなって森の中で遊んでいるかのような気分になります。

 この作品でいえば、季節は夏。
 雨がやんで森に夏の太陽が差し込んできたところ。
 家族の大せんたくが始まります。
 全体的に薄い緑が基調になった色彩になっていますから、読むには初夏あたりでも大丈夫。
 雨のあとのせんたくほど、気分がすっきりします。
 本当にこの巻ではきれいな緑が美しい。
 彼らがせんたくをする谷川の風景も、緑が映えます。
 普通だったら、水色あたりを使うような気がしますが、いわむらさんはそうはしなかった。
 緑色を使うことで、風の気分に満ちた世界になっているように感じます。

 14ひきは野ねずみですから本当によく似ています。
 よくよく見ると、それぞれに特徴があります。
 シャツの柄やパンツの色、帽子のかぶりかたとか。
 だから、時々文章のなかに名前をいれることで、読んでいる子どもたちは絵に釘づけになります。
 そして、名前のはいった野ねずみを見つけると、うれしくてたまらない表情をすることでしょう。

 いわむらかずおさんの「14ひき」シリーズは、心をせんたくする絵本なのです。
  
(2017/04/30 投稿)

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