プレゼント 書評こぼれ話

  児童文学者の石井桃子さんの
  晩年のメッセージに

    おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは
    子ども時代の「あなた」です。

  というものがある。
  もしかして、このメッセージは
  定年後の過ごし方をどうするかという課題を説いた
  楠木新さんの『定年後』にある、
  「子どもの頃の自分を呼び戻す」ということと
  どこかつながっているように感じた。
  この本は
  「定年後」の過ごし方に悩んでいる人には絶対読んでもらいたい。
  きっと行くべき道が見つかるのではないだろうか。
  最後にこの本の中から引用しておきます。

    何をやってもよく、何をやらなくてもいい。
    自らの個性にあった働き方、生き方をすればよいのだ。
    大切なのは退職後の一日一日を
    気持ちよく「いい顔」で過ごせることだ。

  じゃあ、読もう。  

  

sai.wingpen  「いい顔」になろう。                   

 Amazonでこの本のタイトルである「定年後」をキーワードにして検索すると3000件近い商品がヒットした。近くの公共図書館だと、230件近い本が出てきた。
 そのことからわかることは、「定年後」は多くの人にとって興味深い問題なのだろう。
 この本の著者の楠木新氏は「戦争のない平和で豊かな時代に会社員という一つの仕事に従事してきたこと、および雇用者の全体の人数が増加して人口に占める割合が急激に高まって」、定年後の過ごし方は重要な社会的な課題になっているとしている。

 ただ一口に「定年後」といっても、その過ごし方は様々だし、ましてや各人の経済的な事情もあるから、一様ではない。
 楠木氏も実に多くの定年退職者と接触を持って、この本が出来上がっているが、だからといってあるべき答えが提示されているわけではない。
 「声高に自分のやっていることを説明」したり、忙しくもないのに「時間がなくて」と言ったりする、定年退職者のある程度の姿は括られていて、同類相憐れむれむ的な読み方にもなるのだが、憐れむこともないはず。
 要はまだまだ新しい社会的な課題であるから、自分たちでその答えを見つけていくしかない。

 そのヒントがこの本にはたくさん書かれている。
 例えば、地域や家庭で私的な人間関係をどう築いていくかの課題では「大阪のおばちゃん」化を推薦したり、集団の中では「煩わしいこと」をやらないと居心地はよくならないとか、
 もし今「定年後」の過ごし方に悩んでいるなら、この本は欠かせない。
 別に他人と同じである必要はない。
 ただ著者がいうように、「定年後は「いい顔」になること」が一番大切なのだ。
  
(2017/06/15 投稿)

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