プレゼント 書評こぼれ話

  今日から7月
  梅雨明けも近いかも。
  今日は岩波文庫の最新刊で
  谷川俊太郎さん編の
  『まど・みちお詩集』を
  紹介します。
  岩波文庫の詩集を楽しみにしていて
  先に『大岡信詩集』が出て
  さあ次は誰だろうと楽しみにしていました。
  そこに、まど・みちおさん。
  直球というより
  私にとっては変化球。
  でも、ストライク。
  早く吉野弘さんの登場に
  ならないでしょうか。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  写生眼                   

 童謡「ぞうさん」を歌わなかった大人はいないのではないだろうかと思ってしまうくらい、あの「ぞうさん/ぞうさん/おはなが ながいのね」は有名だ。
 その作詞をしたのが、まど・みちおさん。
 1909年に山口県に生まれて2014年2月に104歳で亡くなった詩人。
 まどさんが作った「ぞうさん」が初めてNHKラジオで放送されたのは1952年、まどさん43歳の時である。
 その「ぞうさん」について、この文庫の編者でもある詩人の谷川俊太郎氏は巻末のエッセイで、「詩として見た場合にはさほど優れたものではなく」と、辛辣だ。そして、この童謡の人気が高い要因を作曲者の團伊玖磨の功績としている。
 しかし、まどさんはこの作品のあと年を経ることにどんどん愛されていったことは間違いない。
 そこにはいくつかの要因があるが、短命で名を成す人もいれば、まどさんのように長寿でその真価が発揮される人がいる。
 まど・みちおさんという詩人はそういう人だろう。

 この文庫ではそれぞれの単元の冒頭に、まどさんのエッセイが載っている。
 まどさんの詩に触れることはあってもなかなか散文に触れることは少ないから、これはありがたい。
 その中にまどさんが敬愛していた北原白秋の詩に関して綴った文章がある。そこでまどさんは白秋の独特の擬音語を「白秋の写生眼から生まれた」と表現している。
 写生眼。その言葉はまどさんにもあてはまる。
 「するめ」と題された詩。「とうとう/やじるしに なって/きいている//うみは/あちらですかと・・・」。
 これこそ、いのちをみつめるまど・みちおの写生眼だ。
  
(2017/07/01 投稿)

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