プレゼント 書評こぼれ話

  今日も
  読んでめちゃくちゃ
  うれしくなった1冊を紹介します。
  川本三郎さんの
  『「男はつらいよ」を旅する』。
  著者が川本三郎さんで
  その題材が「男はつらいよ」ですから
  面白くないはずがない。
  この本を読んだら
  映画をまた観たくなること
  間違いなし。
  それにしても
  シリーズが終わって
  20年以上経っても
  この人気ですから
  やはりいいものはいいんですね。
  ちなみに
  今回の書評タイトルは
  寅さんの名言から拝借。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  あいつも俺とおんなじ渡り鳥よ                   

 「「男はつらいよ」は旅の映画である。」
 これがこの本の冒頭の一節。
 「男はつらいよ」はご存じの通り、1969年(昭和44年)1月に第1作が封切りされ、その後主演の渥美清さんが亡くなる1995年に上映された第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』まで続いた日本映画屈指の人気作だ。
 葛飾柴又に生まれた主人公の車寅次郎だが、今ではしがないテキ屋稼業。そうはいっても故郷は恋しい。故郷にはかわいい妹さくらもいる。
 戻ってきてはさまざまな事件を巻き起こし、また旅の空へ。
 だから、鉄道ファンでもある著者の川本三郎さんが、寅さんが出向いた日本各地を旅して記したのが、この一冊である。

 映画評論家でもある川本さんは「男はつらいよ」について、こんな一文を本書に記している。
 「喜劇映画としてだけでなく、懐しい風景を記録したシリーズとして長く残るに違いない」と。
 戦後日本は経済成長を果たしたが、そのことで街は大きく変化をしていった。
 もちろんそれは豊かさを求めた故でもあるが、一方で弱者や非効率なものは容赦なく斬り捨てられていった。
 映画という芸術はある面ではそういう失われたものを残す記録的なものでもあることが、「男はつらいよ」を今観るとよくわかる。
 また鉄道ファンでもある川本さんは「男はつらいよ」を何度見ても面白いのは、「失われた鉄道風景が残っている」からだという。

 この本は川本さんらしい幅広さで楽しめるが、できることであれば資料編として「男はつらいよ」作品一覧は載せて欲しいところだ。
  
(2017/07/05 投稿)

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