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プレゼント 書評こぼれ話

  今日で8月もおわり。
  今年の夏は雨ばかりで
  いろんなところに影響が出たのではないか。
  海の家とかの営業も大変だったのではと
  心配するが
  きっと想像以上の打撃ではないだろうか。
  今回の芥川賞受賞作を受けて
  本屋さんの売上はどうだったのだろう。
  結構地味な作品だから
  販促は大変だったのではないか。
  ということで
  今日は
  第157回芥川賞受賞作
  沼田真佑さんの『影裏』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  小説を読むのは難しい                   

 第157回芥川賞受賞作。(2017年)
 小説の読み方は自由だ。たとえその作品が名の通った選者たちによって選ばれた作品であったとしても、まして選者たちが全員認めた作品であるわけでもなく、それが読者にとって理解されない、理解という堅苦しい言葉でなく受容できないとすれば、それはそういう縁だったというしかない。
 選考委員の選評を読むと、否定票を投じた委員たちも、この作品の書き手の「うまさ」を認めているが、それさえあまり納得がいかない。
 そもそもが「わたし」として表現される人物像がよくわからない。
 それはあえてゲイであることを誘導させる小細工のような気がするし、ここにその必然があるわけではない。
 むしろ、主人公をそう描くことで読者に現代風という仕掛けを施したということではないか。
 同じことが東日本大震災の扱いにもいえないか。

 ではこの作品にまったく魅力がないかといえば、そうではない。
 奥泉光委員がこの作品を「ハードボイルドふうの味わいのある作品」とし、「これは序章であって、ここから日浅と云う謎の男を追う主人公の物語がはじまるのではないか」と書いているが、確かにその通りである。
 だとしたら、この作品自体直木賞での受賞の方は相当であったかもしれない。しかし、桜木紫乃ほどの巧さはない。

 島田雅彦委員の選評に付けられたタイトル、「賞は結局運次第」はこの作品を指しているのか、受賞からもれた作品なのか、どちらなのだろう。
  
(2017/08/31 投稿)

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