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プレゼント 書評こぼれ話

  ちくまプリマー新書
  高校生や若い読者向けの新書レーベルで
  今日紹介する
  成田康子さんの『高校図書館デイズ』で
  280冊めの刊行となります。
  この新書の特長のひとつが
  クラフト・エヴィング商會の手による装幀で
  今回の本でも
  素敵に仕上がっています。
  しかも、使われている「古代紫」は
  この本の舞台札幌南高校のスクールカラーだと
  いうのですから
  さすがです。
  出来上がった本に
  著者や高校生も感激でしょうね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  高校生と本と学校図書館と                   

 書名から高校図書館で働く学校司書の、生徒たちとのふれあいを綴った本だと思っていたが、案に違えて、高校図書館にやってくる生徒たちの思いが綴られた内容になっていた。
 もちろんそこには本があるのだが。
 舞台は北海道札幌南高校。この本の中でも高校生が触れ合うことになる卒業生として外岡秀俊さんの名前が出てくる。1976年に『北帰行』という作品で文藝賞を受賞した作家である。
 そういう作家を輩出した高校だけあって、本に対する精神的なレベルは高いような気がする。
 この本で紹介されている13人の高校生およびその卒業生の話は、著者の成田康子さんが彼らの話をもとに書きおろしたものだそうだが、どの人たちも相当意識的には高いレベルの高校生ではないだろうか。
 それが本をたくさん読んでいる、あるいは本が好きということと関係しているのだろうか。

 例えば、小説が好きで自分でも小説を書いているという男子生徒を紹介する文章にこんな一節がある。
 「考えなかったために後悔することってあると思う。だから、考えなくてはだめだと思う」。
 なんとストレートな思いだろう。自分のこの当時と比べても、この生徒はすごいと思うし、考えないといけないと語る生徒は彼だけでなく、ほかにもいるのだから、この高校そのもののレベルが高いと言っていいのだと思う。
 彼の場合、その節の最後に「本を読むことって、実は、積極的な知識の受容ということなのかもしれない」と、おとなだってなかなか言えない。

 この本はそんな高校生の話だが、きっとそうではない高校生が世間にはうんといる。
 高校図書館はそんな高校生のためにもあるのだが。
  
(2017/09/06 投稿)

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