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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  長江貴士さんの『書店員X』という本を
  紹介します。
  長江貴士さんは
  書評にも書きましたが
  「文庫X」を仕掛けた
  盛岡にあるさわや書店の書店員です。
  この書店はユニークな本屋さんとして
  全国でも有名で
  そこの店長田口幹人さんの講演会の記事は
  このブログにも
  以前書きました。
  その時田口幹人さんは
  長江貴士さんが本を執筆中だとか話されていましたが
  きっとそれが
  この本だったのでしょうね。
  ただ、この本は書店員が書いた本という以上の
  インパクトがありました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  「常識」を超えるところから始める                   

 この本の著者長江貴士さんについてまず書く。
 昨年盛岡のさわや書店フェザン店に端を発して全国の出版関係者書店員読書人を驚愕させた「文庫X」の生みの親が長江さんである。
 おそらく出版界のニュースの歴史にも刻まれるであろう「文庫X」は既存の作品(新潮文庫の清水潔の『殺人犯はそこにいる』)に長江さんのメッセージを書いた独自のカバーで書名を隠して販売したものだ。
 結果話題が話題を呼んで大きなセールスにつながった。
 この本ではそんな「文庫X」がどのようにして生み出されて、何故拡販していったかを直接の仕掛け人である長江さん本人が語っている。

 長江さんは「よい企画とは、お客さん自身ですら自覚していない潜在的な欲求を満たすもの」としているが、決してそういううがった考えで「文庫X」を作ったのではない。
 純粋に『殺人犯はそこにいる』という作品を多くの読者に読んでもらうにはどうしたらよいかと考えた結果だという。
 「文庫X」とすることで本来手に取られにくいノンフィクションの作品も読まれるのではないかと長江さんは考えた。
 「常識」からインパクトのある企画は生まれ難いとも書かれているが、この本は「文庫X」にまつわるマーケティング本ではない。

 驚くかもしれないが、この本は生きにくい時代を生きる、サバイバル本でもある。
 長江さん自身、慶応義塾大学に進学するも中退。普通の就活などすることなく書店のアルバイトとして10年ほど過ごし、さわや書店にスカウトされて経歴がある。
 「文庫X」は長江さんにとってはひとつの道標でしかない。
 だから、副題の「「常識」に殺されない生き方」が、この本のことをよく語っているといっていい。
  
(2017/09/22 投稿)

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