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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  荻原浩さんの『なかよし小鳩組』という
  ユーモア小説を
  紹介します。
  このタイトルではなんのこっちゃっていう感じですが
  以前紹介した『オロロ畑でつかまえて』の
  続編、
  というかPART2にあたります。
  世間ではユニバーサル広告社シリーズと
  呼ばれています。
  そのシリーズの2作め。
  ちなみに3作めが
  先日までテレビ東京で放送されていた
  『花のさくら通り』です。
  この本も笑えますよ。
  私、この本を電車の中で読んでいて
  随分困ってしまいました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  今回も笑わせてもらいました                   

 直木賞作家荻原浩のデビューは1997年に第10回小説すばる新人賞を受賞した『オロロ畑でつかまえて』だ。
 この作品はいわゆるユーモア小説として高い評価を得た。
 それにつづく作品がこの『なかよし小鳩組』で、主要登場人物は『オロロ畑』同様、ユニバーサル広告社のメンバーで、よってジャンルもユーモア小説に分類される。
 しかし、その後荻原浩はユーモア小説に拘泥しない。
 荻原の名前を一躍高めた『明日の記憶』は若年性アルツハイマーをテーマにしたものだし、直木賞受賞作『海の見える理髪店』も現代の人情話といえる。
 荻原浩がユーモア小説というジャンルを捨てたのではない。
 ただ文壇の賞レースでは、ユーモア小説はまだまだ低位にみられているということだろう。

 『オロロ畑』に続いて、この作品でも何度も笑わされた。
 いつ倒産してもおかしくない、零細の広告代理店ユニバーサル広告社に舞い込んできた大口案件。その相手が暴力団ということも知らず広告社の面々。
 お人よしの石井社長をはじめ、この作品の主人公でもある杉山でさえ、暴力の前では恐怖の硬直に陥ってしまう。
 恐怖と合い対峙する概念は何であろう。
 もしかしたら、笑いかもしれない。ひきつっていたとしても。
 そのギャップが笑いを生み出す。

 荻原には笑いがどのように生まれるのか、そしてそれは悲しみがどのように生まれるのかに続くのであるが、よく研究されているような気がする。
 だから、荻原浩にとってユーモアと涙はきっと同じ地平にあるのだろう。
  
(2017/12/20 投稿)

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