04/03/2018 春は駆け足で - 春の花めぐり紀行

菜の花畑で眠つてゐるのは……
菜の花畑で吹かれてゐるのは……
赤ン坊ではないでせうか?
いいえ、空で鳴るのは、電線です電線です
ひねもす、空で鳴るのは、あれは電線です
菜の花畑に眠つてゐるのは、赤ン坊ですけど
これは「春と赤ン坊」という詩の一節。
中也らしいといえばそうですが
なんとも不思議な感じがします。

友人たちと
千葉を走る小湊鉄道の花めぐりをしてきました。


こんな光景を見ると
確かにどこかに赤ン坊が眠っていても
不思議ではない、
そんな気分になります。
山村暮鳥という詩人に
この光景にぴったりの詩を見つけました。
「風景」という詩の一節。
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな
こんな詩句が続きます。

小湊鉄道の列車がやってきて
あわてて、パチリ。

一輌の電車浮き来る花菜中 松本 旭
「花菜」は菜の花の別名。

写真愛好家に人気の
絶景スポットもあって
これは「飯給(いたぶ)」駅の桜。

実はこの写真のまわりには
ずらりと何十人もの写真愛好家の人たちが
列車の到着を待っていました。

駆け足で過ぎていきそうですが
友人たちのおかげで
いい春を楽しめました。

応援よろしくお願いします。
(↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)


| Home |