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プレゼント 書評こぼれ話

  NHK大河ドラマ「西郷どん」の視聴率が
  伸びてきません。
  ドラマの良し悪しは
  もちろん視聴率だけではないでしょうが
  せっかく面白いドラマなのですから
  たくさんの人に見てもらいたいものです。
  ドラマではまだ西郷隆盛
  次の将軍選びに奔走しているところ。
  明治維新までは
  まだまだ長い。
  ましてや西南戦争はまだまだ先。
  司馬遼太郎さんの
  『翔ぶが如く』も
  ようやく半分の五巻めまで来ました。
  こちらも
  長い。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  まだ明治七年です                   

 どうも私の日本史の知識というのはおぼつかないようだ。
 この長い(文庫本にして全10巻)物語の発端は「明治六年の政変」で、この時征韓論で激突した西郷と大久保であるが西郷はこれをきっかけにして薩摩に戻ってしまう。
 その4年後の明治十年「西南戦争」が勃発するのであるが、私にはそういう二つの「」付きの事件しか知らなかった。
 その間に台湾を舞台にした武力戦争が起こりかけていたとは。
 明治七年のことである。
 この五巻では、その戦争回避のために大久保利通が中国側と無理難題ともいえる外交を行う様が描かれている。

 征韓論に反対した大久保にとって台湾への出兵とそれの後始末は下野した西郷と彼を仰ぐ不平分子の怒りを拡散する目的があったが、外交というのは常に自分の国が勝つものと、これは明治の時代だけでなく、いつの世であっても思い込んでしまうもののようだ。
 だから、大久保にとって自分たちの大義と幾ばくかのお金を獲得するまでは日本に帰国できなかったのも事実だ。
 結果として、300ページ余もあるこの五巻のほとんどが大久保の対中国外交始末にあてられるほどの内容になっている。

 ようやくにして明治八年が始まったところでこの巻は終わるが、司馬さんの筆はしばしば「余談」に迷い込む。
 司馬さんのファンの読者にとってはこの「余談」がたまらない魅力で、だから作品が長くなるのだが、それ以上に重厚さが増すような気分になる。
 それが司馬作品の一番の魅力といえるかもしれない。
  
(2018/04/21 投稿)

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