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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日、絵本作家のかこさとし(加古里子)さんが
  5月2日に亡くなったという訃報が
  届きました。
  92歳でした。
  かこさとしさんといえば
  『だるまちゃんとてんぐちゃん』や『からすのパンやさん』で
  子どもたちから長年にわたって愛されてきた
  絵本作家です。
  私は昨年ようやくかこさとしさんに
  感銘を受けた
  とっても晩生(おくて)のかこさとしファンですが
  それでも
  なんとか間に合ったんだと
  今では感謝しかありません。
  今日と明日、
  かこさとしさんの本を
  再録書評
  ふりかえります。
  今日は、『未来のだるまちゃんへ』。
  その中のこの一節が印象に残ります。

     この世界は多様であり、自分はそのどこか端っこにいる。
     (中略)
     真ん中だけがエライんじゃない、端っこで一生懸命に生きている者もいるんだよ。


  ご冥福をお祈りします。

  ありがとうございました、かこさとしさん。

  

sai.wingpen  この本と出合えてよかった                   

 正直にいうと、わたしはかこさとしさんの絵本が苦手でした。
 代表作である「だるまちゃん」シリーズを読んでも、絵もあまりうまくみえないし、だるまとかてんぐとかふるそうだし、第一お名前を漢字で書けば加古里子ってまるで女性みたいだし。だから、たくさんの人がかこさんの絵本を褒めるのもわからなかった。
 ところがもう一つの代表作である「からすのパンやさん」を読んで、たくさんのパンやからす一羽一羽描き分けていて、これはすごい、と感心した訳です。
 その絵本に載っていた著者略歴で、かこさんが東大工学部という理系の出身というのにも驚き、さらには高校時代の恩師に俳人の中村草田男がいて、里子というペンネームは俳号によくある形だとわかりました。
 もっとかこさんのことが知りたいと、見つけたのが2014年に刊行されたこの本だったのです。

 この本にはかこさんの子供時代の姿や父親との確執、軍人にあこがれた少年期、そこに挫折し大学生の時に学んだこと、その延長としてセツルメント活動で子どもたちと接して感じたこと、そして絵本という果実が生まれた経緯がすべて書かれています。
 かこさとしという絵本作家がわかるだけではありません。
 かこさんを通して、子どもを理解することができるのではないでしょうか。その点では、先生を目指す若い人だけでなく、現役の先生にも読んでもらいたいと思います。

 たくさんの名言がこの本にはありますが、もっとも素晴らしいのをひとつ書き留めておきましょう。
 「生きるということは、本当は、喜びです。生きていくというのは、本当はとても、うんと面白いこと、楽しいことです」。
  
(2017/11/01 投稿)

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