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プレゼント 書評こぼれ話

  読書というのは
  本を読むことなのか
  作品を読むことなのか。
  もちろん長編小説ともなれば
  本一冊、あるいは複数巻読むことが
  読書ということになるのだろうが
  短編集の場合はどうだろう。
  ある意図で
  数編の短編がまとめられることもあるが
  そうではなく
  短編小説一つひとつが
  その世界を生み出しているとすれば
  本の中から
  作品ひとつを読むことだって
  いいのだろうと思います。
  最近そんな風に読むと
  少し読書の風通しがよくなったような
  気がします。
  今日は
  阿刀田高さんの
  『短編小説を読もう』をいう
  中高生向けの新書を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  見本帖として短編小説の世界を広げる                   

 この本のタイトルはあたかも「短編小説」について書かれているように思えるが、どちらかといえば直木賞作家で短編小説が大好きな阿刀田高さんの「若い日の気楽な読書」が綴られている。もっとも、「短編小説」が主だから、その点ではタイトルが誇大広告でもないが。
 岩波ジュニア新書だから、基本的に中高生向きに書かれている訳だから、活字離れといわれる時代に、まずはお手軽な「短編小説」で読書に興味をもってくれたらうれしい。

 阿刀田さんは「短編小説」の特徴を「短いこと」としています。
 なんだか拍子抜けしそうな説明ですが、そんなことはありません。
 よく読むと、「短いからこそ全体として多様であり、多彩」だとしています。
 阿刀田さんが紹介している「短編小説」も、芥川龍之介もあればホームズもあり、ポーもいれば中島敦もいる。さらには松本清張にいたっては、わざわざ1章割いているというはまりよう。
 これだけ見ても「短編小説」の多彩さがわかります。

 具体的な短さでいえば、阿刀田さんは「短編小説」は原稿用紙20枚から100枚あたりの分量で、それより短くなれば星新一さんに代表される「ショート・ショート」と説明しています。
 これぐらいの短さだと1時間もあれば読める長さといえます。

 また、阿刀田さんは「短編小説は見本帖」としての役割もあるといいます。
 たしかに面白ければ、その作者の長編小説や他の作品にはいっていけばいいのですから、その役割は大きい。
 時代小説でもミステリーでも純文学でもまずは自分に何があっているか、「短編小説」で試してみるのもいいと思います。
  
(2018/05/30 投稿)

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