プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  根本昌夫さんの『〔実践〕小説教室』という本を
  紹介します。
  根本昌夫さんがどのような人かは
  書評を読んでもらうとして
  書評に書けなかった
  小説を書く極意を
  この本から抜粋しておきます。

     小説を書くことや読むことは、
     その「ふだんいる世界の外に立つ」という経験です。

  この「ふだんいる世界」は
  「約束事の世界」とも記されています。
  それは小説を読んだ時感じることがあるかと思いますが
  書く時も
  それは重要だということですね。
  書き出しについて、

     読者を日常から脱出させる書き出しになっているかどうか

  これも先の引用部分と
  同じ意味かと思います。
  この本には
  これ以外にも色々な教えが
  はいっています。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  まるで人気講座を受講しているかのよう                   

 第158回芥川賞は石井遊佳さん、若竹千佐子さんという二人の女性による同時受賞で話題となったが、もしかすると彼女たち以上にその名を知られることになる人物がいた。
 それがこの本の著者根本昌夫さんで、何故根本さんが有名になったかというと、芥川賞を受賞した二人ともがかつて根本さんが教える「小説教室」の受講生だったからだ。
 当然そうなれば、もしかしたら自分も芥川賞作家になれるかもしれないと根本さんが持っている「小説教室」は満員で、さらにはこうして2013年に書かれた本が新しい版となって再び出版されることになるのだから、さすが芥川賞の影響力はおそろしい。

 そもそも根本さんは学生時代から文芸誌の編集に携わって、社会に出てからも雑誌「海燕」や「野生時代」の編集長まで務めた人だから、小説を読む力はすごいものがある。
 しかも根本さんと近い関係にある作家となれば、吉本ばななさんとか小川洋子さんなどがいて、根本さんの文学における新しい芽の発掘は今に始まったことでないことがわかる。

 根本さんは「いい小説を書く」ためには、「たくさん書くこと」「たくさん読むこと」「よく考えること」が重要と説く。
 その考えに沿って、この本でもまず「小説とは何か」があって、その次の「書いてみよう」では書き出しの描き方など具体的な説明がされ、最後は「読んで深く味わおう」では綿矢りささんや村上春樹さんの作品を「構造」と「重層性」の視点から読む解いていく。

 活字になってはいるが、まるで授業をその場で聴いているような臨場感があって、これはやはり満員になるだけはある、人気講座にちがいない。
  
(2018/06/09 投稿)

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