プレゼント 書評こぼれ話

  湯川豊さんの
  『一度は読んでおきたい現代の名短篇』を読んでから
  短編小説が気になって、
  今日の書評に書いたように
  図書館のネットで調べて
  阿刀田高さんの本にたどりつきました。
  『短編小説より愛をこめて』。
  阿刀田高さんという作者は
  直木賞作家ですから
  そのお名前はもちろん知っていましたが
  読んだことのない作家さんでした。
  それがここに来て
  立て続けに2冊読むことになっていたら
  日本経済新聞の人気コラム「私の履歴書」の6月から
  阿刀田高さんが登場したではありません。
  これにはびっくり。
  もちろん偶然ですが
  なんか縁みたいなものを感じます。
  なんだか楽しめる6月になりそうです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  「礼儀正しい」エッセイ集です                   

 最近は図書館の検索機能もすぐれていて、家にいながら、インターネットで「検索ワード」を入れれば、それにつながる所蔵物が一覧できる。簡単な内容表示ぐらいも見ることができたりもする。
 短編小説が気になって、図書館での所蔵を調べてみて、この本に行き当たった。
 作者は短編小説と「心中してもいい」とまでいう、直木賞作家の阿刀田高さん。
 しかもタイトルが『短編小説より愛をこめて』なんて、しゃれている。
 平成18年1月に単行本で出版され、二年後の平成20年7月に新潮文庫の一冊におさめられた、エッセイ集である。

 阿刀田さんは短編小説を「礼儀正しい文学」という。
 何故「礼儀正しい」かというと、読者を長く拘束しないからだ。
 私たちの好みは多種多様で、同じ本好きでも好みの作者、好みのジャンルそれぞれある。ただ嫌いだからといって手にしないのは、世界を狭めてしまう。それはわかっていても、長編小説だと長時間読者を拘束するし、途中で嫌気がさしてくることだってある。 もしかしたら、最後の最後で、自分の感性と共鳴しあうものがあるかもしれないのに。
 その点、短編小説は読み手を拘束しない。
 数時間、長くて半日もあれば読んでしまう。
 やっぱり好みが合わないことがわかっても数時間無駄にしただけだ。
 逆に新しい世界が発見できたら、こんな仕合せなことはない。
 阿刀田さんは、だから短編小説は「礼儀正しい文学」だとほめるのだ。

 このエッセイ集は三つの単元に分かれている。
 最初が短編小説のことを綴ったエッセイ、次がギリシャ神話にかかるエッセイ、そしてその他のエッセイとなっている。
 エッセイもまた一つひとつが短いから「礼儀正しい」といっていい。
  
(2018/06/05 投稿)

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