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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は長編小説の紹介です。
  辻村深月さんの
  『朝が来る』。
  単行本で346ページ。
  最近の小説は
  これぐらいのボリュームは
  あたりまえのようになってきました。
  実はこの作品、
  内容をまったく知らずに読み始めたのですが
  社会派ミステリーの
  社会派は「特別養子縁組」制度のあたり。
  まさにそのことが
  この物語の核になっています。
  タイトルにある「朝」に惑わされた感じです。
  結構重い内容でした。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  第1章のおわりはゾクッとします                   

 直木賞作家辻村深月さんが2014年1月から翌15年3月まで「別冊文藝春秋」に連載した社会派ミステリー。 
 
 四つの章に分かれた、その最初の章がなんといっても不気味な感触だ。
 住みたい街にランキングされる武蔵小杉のタワーマンションに住む佐都子のもとにかかってくる無言電話。夫と幼稚園児の息子朝斗との平穏な暮らしに、それは小さな棘のようにんって佐都子を悩ましている。
 そんな時朝斗が幼稚園で友達を突き落としたとされる事故が起こる。
 朝斗は否定し、佐都子も夫もそんな息子を信じようとする。やがて、事故は朝斗のいうとおり友達の嘘が判明する。
 そんな中、ついに無言電話の主が正体をあらわす。それは朝斗の実の母親ひかりを名乗る女性で、朝斗が佐都子たちの実の子でないことをバラすと脅迫してきた。
 そして、佐都子と夫は実の母親だという女性と会うことになる。
 朝斗は特別養子縁組で佐都子たちの子供になったのは間違いなく、一度だけ佐都子たちは実の母親に会ったこともある。しかし、今佐都子たちの目の前に現れた女性はひかりとは別人のようであった。
 ―あなたは一体、誰ですか。
 しかも、彼女は佐都子たちの前から姿を消したあと、行方が知れなくなっていた。
 佐都子たちの前に現れた女性は誰なのか。

 二章以降、佐都子たちがどのようにして朝斗とめぐりあい、実の母親であるひかりがどのようにして朝斗を生み、手離し、そして流浪していく様が描かれていく。
 主人公は佐都子のようでもあるが、やはりひかりという女性があまりにも切ない。幼さはあまりに残酷だ。
  
(2018/06/07 投稿)

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