プレゼント 書評こぼれ話

  子供の頃
  両親が大阪に出た時のみやげといえば
  蓬莱のぶたまん
  ヒロタのシュークリーム。
  夏には蓬莱のアイスキャンディーということも。
  蓬莱のアイスキャンディーは
  割りばしが持つところになっていて
  そういう気どらないところが好きだった。
  それにしても
  あの蓬莱のぶたまんはどうしてあんなに
  おいしいのだろう。
  大阪に帰るたびに
  蓬莱のぶたまんを食べ、
  そして買う。
  今日はそんなぶたまん談議を。
  平松洋子さんの
  『肉まんを新大阪で』。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  新大阪でぶたまん買うのが楽しみで                   

 食のエッセイといえば東海林さだおさんの名前を一番にあげる人は多いだろうが、最近めきめきと腕をあげてきた、というより舌がこえて、かつ文章の冴えが小気味いいのが、平松洋子さんではないだろうか。
 文庫オリジナルという贅沢なこの本は、「週刊文春」で2015年正月から2016年11月まで好評連載されていた食のエッセイ76篇を収録している。
 以前は安西水丸さんが画を担当していたが、今回は気鋭のイラストレーターの下田昌克さんが腕をふるっている。

 さっそくだが、まずは文句をいいたい。
 タイトルにもなっている「肉まんを新大阪で」であるが、ここは絶対「ぶたまんは新大阪で」にしてもらいたい。
 大阪人にとって、「肉まん」という響きはなく、あるのは「ぶたまん」のみ。もっといえば、「551蓬莱」の「ぶたまん」。
 平松さんだって、エッセイの中で「「ぶたまん」と呼んでみると、聞いたそばから耳がとろけそう」と書いているのに。
 コンビニで「肉まん」を売っているが、形とか中のあんとかは似ているが、あれと「ぶたまん」はまったく別のもの。
 さらにいえば、下田さんの描いた「肉まん」も「ぶたまん」には見えない。
 なんというか、もっとどっしり感がある。

 これだけ文句をいいつつ、でも、平松さんのエッセイには「蓬莱」の本店である大阪なんば「戎橋商店街」のこととか、短いエッセイながらその情報量は半端ない。
 「ぶたまん」の話でこれだけ盛り上がれるのだから、端から端まで話題に事欠かない。
 食べ物の力、恐るべし。
  
(2018/07/04 投稿)

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