プレゼント 書評こぼれ話

  司馬遼太郎さんの
  『翔ぶが如く』は
  明治維新以後の西郷隆盛を描いていて
  それでは
  西郷隆盛の前半生はどうだったかとなると
  違う本をさがさないといけません。
  今年の大河ドラマの主人公でもあるので
  そんな時に
  まさにうってつけの新書が
  出ました。
  磯田道史さんの『素顔の西郷隆盛』。
  磯田道史さんは
  大河ドラマの時代考証もしていて
  とてもわかりやすい。
  大河ドラマを見ている人は
  この本があれば
  もっと楽しめると思います。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  大河ドラマ「西郷どん」はこれからが面白いはず                   

 NHKの大河ドラマは正月に始まって、12月まで1年間続く歴史ドラマです。
 なので6月あたりがちょうど折り返しでしょうか。
 今年(2018年)の大河ドラマは林真理子さん原作の「西郷(せご)どん」。明治維新の功労者西郷隆盛が主人公で、ドラマはちょうど西郷が二度の島流しを経て、これから京都に出て幕末を迎える頃となっています。
 小説ではなく歴史上から見た西郷隆盛を描いた本書でいえば、269ページのうち100ページ少しあたりですから、西郷の人生は大きく前半と後半、にわかれるのかもしれません。
 この本の著者磯田道史氏の章立てでいえば、三つ。
 第一部が「青春と挫折」で月照との心中事件まで、次が「復活と策動」で島送りから戊辰戦争まで、最後が「失意と天命」で西南戦争で49歳で亡くなるまで、と分かれていて、西郷隆盛を知る上で、とてもわかりやすい区分でした。
 さすが大河ドラマで時代考証を担当している磯田道史氏だけのことはあります。
 あのドラマで西郷がしばしば鰻獲りをするシーンがありますが、実際西郷は鰻が好きだったそうです。

 では磯田氏は西郷隆盛をどんな人物と見ているかというと、自他の区別がなく、「一緒にいるとやがて餅みたいに共感で膨れ上がり、一体化してしまう」そんな性格であったと記しています。
 そのあたり、最後には道を分けることになる大久保利通との違いなのでしょう。
 さらに西郷にとって「人生はいわば緩慢な自殺に近いもの」だとも書いています。
 これから大河ドラマを楽しむには欠かせない新書です。
  
(2018/07/11 投稿)

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