08/26/2018 クマと少年(あべ 弘士):書評「今年は「北海道」と命名されて150年」

天気予報を見ていると
さすがに今年は
北海道だからといって
決して涼しくはないようです。
何年かすれば
北海道が今の本州のような気候になるのかも。
ということは
関東が沖縄化?
今年の暑さだけでいえば
そんなことも考えてしまいそう。
今日は
北海道の絵本、ということでもありませんが
あべ弘士さんの『クマと少年』を
紹介します。
書評にも書きましたが
今年は北海道と命名されて150年だそうです。
じゃあ、読もう。

今年(2018年)、北海道と命名されて150年にあたります。
もともと「蝦夷地」と呼ばれていたそうですが、明治という新しい時代を迎えるに際して新しい名前を付けることになります。
そこで探検家松浦武四郎が「北加伊道」を含むいくつかの案を出し、そこから「北海道」と付けられることになったそうです。
名前のもつ雄大さは北の大地にぴったり合っています。
松浦は現在の三重県に生まれていますが、探検家ということで北海道まで足を伸ばして、実際自分の感覚として、この名前がひらめいたのでしょうか。
北海道には自然だけでなく、アイヌの人々の暮らしと歴史が息づいていました。
先住民であるアイヌの人々からすると、虐げられた歴史もあるでしょうが、共存していくためには先住民への尊敬が必要でしょう。
それはさまざまな場面で芽ぶき、大きな木となって、今に至っているのではないかと思います。
北海道の旭川で生まれ、地元の旭山動物園で働き、そして動物の生態をきちんと描く絵本作家となったあべ弘士さんのこの絵本も、そんな成果のひとつです。
アイヌの伝説は小さなヒグマの子と少年の、友情というよりは、兄弟愛のような世界を描いています。
本当であればイオマンテの夜に神に捧げられるはずであった小熊がひょんなことで森に帰ってしまう。やがて成長した少年はヒグマを神に返すべき、山深く入ってこのクマをさがすことになる。
さだめられて運命のもと、大きく成長した少年は愛するヒグマに矢を放つ。
自然とそこに生きた人々と、そして今の私たち。
あべさんのこの絵本は北海道の大地のように、深い。
(2018/08/26 投稿)

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