08/30/2018 雲と鉛筆(吉田 篤弘):書評「「ちくまプリマー新書」はなかなかいいぞ。」

最近
新書の中では
中公新書が頑張っているような気がします。
もちろん、個人的な感想ですが
話題の作品が多いと感じます。
岩波新書は変わらず、
講談社現代新書が今ひとつ、かな。
「ちくまプリマー新書」は結構打率高そう。
しかも、
気分は高校野球のような感じだし。
その「ちくまプリマー新書」が300冊めの刊行で
そこに登場したのが
今日紹介する
吉田篤弘さんの『雲と鉛筆』。
これからも
いい作品を出して下さいね。
じゃあ、読もう。

多くの書店は文庫本コーナー、新書コーナーといったようにきちんと分かれている。
文庫もそうだが、新書もさまざまなレーベルが並んでいる。一体どれだけの数があるのだろう。
有名なところでは岩波新書、中公新書などがあるし、最近では文春新書、ちくま新書といったように各出版社には必ず新書レーベルがあるのではないだろうか。
若い読者向けでは岩波ジュニア新書が知られているが、筑摩書房が出している「ちくまプリマー新書」も2005年1月創刊ながら、いい作品が多い。
プリマー(primer)というのは「初歩読本、入門書」という意味らしく、確かに若い人たちがこの新書をきっかけにして、新しい世界で旅立つとすれば、その意義は大きい。
そのために、読みやすいように、一冊の分量も100枚から150枚程度と負担がかからないようになっている。
もう一つの特長は、装幀が一冊ごとに違うことだ。
しかも、その装幀は、クラフト・エヴィング商會が一人(といっても、これはこの本の作者である吉田篤弘さんと吉田浩美さんの二人組によるユニット名)担当している。
それはこの新書を刊行するに際して当時の筑摩書房の編集長だった松田哲夫さんと吉田さんたちが子どもたちに「リボンをかけた小箱をひとつひとつプレゼントするイメージ」から生まれたアイデアだといいます。(この本の「あとがき」に書かれています)
それから、13年。
とうとう300冊めの新書が、この本です。
これもこの新書の特長ですが、この新書では小説も扱っていて、これは吉田篤弘さんの、ちょっと考えさせられる小説です。
(2018/08/30 投稿)

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