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12/30/2008    いつか読書する日
本 年もおしせまってきて、今日は掃除をしました。
 本好きにとって、一番困るのが本の置き場所ではないかと思います。
 限られた場所で、増えていく本をどう整理していくか。
 私の場合はもうダンボール箱にいれるしかなくて、
 それでも何を仕舞いこむかで迷いだすと、もう前には進まなくなります。
 まったく困ったものです。

本 昨日美しい本棚が映った映画をDVDで観ました。
 映画の題名は『いつか読書する日』(2005年・日本映画)。
 2005年度キネマ旬報ベストテン第三位に輝いた、緒方明監督作品です。

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(2006/02/24)
田中裕子岸部一徳

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 主演の田中裕子さんがすこぶる、いい。
 田中さんはこの作品で多くの映画賞の主演女優賞をもらっています。
 共演の岸部一徳さんも相変わらず上手い。

本 どういう物語か。
 キネマ旬報から引用します。

   50歳になる大場美奈子(田中裕子)は牛乳配達と読書がいきがいの独身女性。
   彼女の高校時代の恋人・高梨傀多(岸部一徳)は末期ガンの妻を看取ろうとして
   いる。その妻が、自分の亡きあと二人は共に生きてほしいと願った。戸惑いながら
   積年の想いが弾ける二人。しかしその幸福も束の間だった。・・・同じ町で、互いの
   感情を秘めつつ人生を歩んできた男女の、静かに燃え上がる恋を描いた本格ドラマ。

 坂の多い長崎の風景がきれいです。
 長い坂を駆け上がって牛乳配達をする美奈子。
 その先には美奈子が「絶対に知られてはいけない」と自らの想いを禁じた、
 傀多の家があります。
 すれちがいながらも、いつもからまりあうことをさけてきた二人の想いは、
 傀多の妻の死によって交差します。

    いままでしたかったこと 全部して。

 三十余年の時間が一瞬にして氷解していきます。
 この場面がたまりません。

 物語は悲しい結末で終わりますが、それでいてどこか清々しい感情を
 おぼえるのは、この燃え上がる一点があるからでしょう。

 三十余年の時間を経て、結ばれた二人。
 翌朝、傀多が目にしたのは、美奈子の壁一面に置かれた本でした。
 その時、傀多も、そして観客である私たちも、
 美奈子の思いがはっきりとわかります。

 彼女が傀多を思い続けた三十余年という日々を、本は静かに語っているようです。

本 年の瀬に、いい映画を観ました。

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