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プレゼント 書評こぼれ話

  今回の「短編小説を読む」は
  推理小説の短編、
  しかもあの有名なシャーロック・ホームズの物語から
  『赤毛組合』。
  当然この作品が掲載されている本はたくさんありますが
  今回は書評サイト「本が好き!」さんから献本頂いた
  江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集1』に収録されているもの。
  この『世界推理短編傑作集1』に収録されている
  短編はなかなかのつわもので
  例えば、
  エドガー・アラン・ポーの「盗まれた手紙」、
  しかもこの作品は丸谷才一さんの訳、
  とか、チェーホフの「安全マッチ」など
  8篇の短編が収録されています。
  短編であっても
  読者を惑わす推理の切れ味を楽しむには
  絶好の一冊です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  シャーロック・ホームズを半世紀ぶりに読む                   

 推理小説などほとんど読んだことがないと人でも、シャーロック・ホームズの名前は知っているだろう。何しろ彼は世界で最も有名な英国人だろうから。
 推理小説を読んで来なかったと思っていた私も、そういえば確かに彼の物語の何篇かは読んできたはずで、それは人生のごく初期の、少年時代の貴重な読書体験であったはずだ。
 しかし、残念ながら彼の、そして彼の友人であるワトスン君の活躍のほとんどが遠い記憶の果てにある。

 シャーロック・ホームズの物語が多くの推理小説のように長編小説だと、これもまた遠い記憶による勘違いなのだが、この「赤毛組合」は文庫本でわずか40ページ余りの短編小説なのだ。
 その短い物語で、壮大な銀行強盗の計画が進行していくのをシャーロック・ホームズが阻止するというのだから、著者であるコナン・ドイルの筆がいかに容量よく簡潔に、しかも読者の欲望を巧みに刺激することに長けていたかが、よくわかる。
 短編小説の面白さは、作家の筆力を思う存分味わえるところにある。

 それにしても、タイトルにある「赤毛組合」というのはユーモアがある。
 人の目を奪うような赤毛を持っている人だけが享受できるアルバイト、その募集に集まった赤毛の人たち、その姿を想像するだけで面白い。
 その裏に大きな犯罪が隠されているのだから、やはりそれを見破ったシャーロック・ホームズは永遠の探偵なのだろう。
 小気味いい、推理短編作品だ。
  
(2018/09/06 投稿)

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