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プレゼント 書評こぼれ話

  人生には
  「たまたま」という素敵な出会いがあります。
  私がNHKEテレ
  わずか5分の番組「ヨーコさんの”言葉”」を
  見るようになったのも
  今ではどういうきっかけだったか
  忘れてしまうぐらい
  「たまたま」でした。
  そして、
  その番組が本になっていると知ったのも
  本屋さんで「たまたま」見かけたからです。
  そのシリーズ本も
  この『ヨーコさんの”言葉” じゃ、どうする』でおしまい。
  残念ですが
  仕方がありません。
  本ならいつでも再読できますもの、ね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  いちばん大切なもの                   

 絵本作家でエッセイストの佐野洋子さんのエッセイを紙芝居風に作品化したNHKEテレの「ヨーコさんの”言葉“」。
 わずか5分の番組ながら、見終わったあとには背筋が伸びている。
 それを書籍化したシリーズ本も5冊めとなるこの『じゃ、どうする』で完結。
 本であれば、完結になっても何度も読み返せるのがうれしい。

 この番組は佐野さんのエッセイに北村裕花さんが絵をつけて、上村典子さんが語ってくれるように出来ているのだが、本となると上村さんの語りは聞くことはできない。
 そこは読者が文字を追いながら、頭の中で上村さんの語り口調を再現するしかない。番組を見たことのある人なら、きっと大丈夫だろう。
 うれしいことにこのシリーズ本では北村裕花さんの番組で使用された約250点のイラストを見ることは出来る。
 ありがたい、ありがたい。

 この本では最後に収録されている「あとがき」という作品がいい。
 これは『友だちは無駄である』というエッセイ集から出典されている。
 その中の一節。
 「私は無駄なものが好きだった。(中略)能率や、成績や進歩に直接かかわらないものが好きだった。それがいちばん大切なものだった」
 これで終わるのだが、北村裕花さんの最後のイラストがソファで寝そべる佐野さんの姿というのも、いい。
 きっとこの番組、あるいはこの本がいいのは、別にこれらを知ることが重要ではないけれど、でもきっとそこに「いちばん大切なもの」が隠れているからだろう。
  
(2018/10/16投稿)

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