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プレゼント 書評こぼれ話

  フードロスというのは
  売れ残りや食べ残し、期限切れ食品など、
  本来は食べられるはずの食品が廃棄されることで
  大きな社会的問題となっています。
  その原因はさまざまですが
  身近なところでは
  家庭内における管理の問題があります。
  気がつけば賞味期限を過ぎていた、
  いつの間にか傷んでしまった
  買っていたのを忘れていた、
  食べ残しさえ「もったいないおばけ」が出ると
  叱られた時代と様変わりです。
  今日紹介する絵本
  泉なほさん文、いもとようこさん絵の
  『やさいのおしゃべり』は
  そんなフードロスの問題を描いた一冊と
  いえるかもしれません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  この絵本でフードロスを学ぶ?                   

 単行本から文庫本として編集される時に書名タイトルを変えたりすることが、出版界にはよくある。昔出た文庫本の再販の時なども時々あって、新しい本と間違って買ったりして後悔する。
 それほどに本のタイトルや表紙の装幀は読む動機付けとして大切な要素ということだろう。
 この絵本の場合もそうだ。
 「やさいのおしゃべり」というかわいいタイトル、いもとようこさんのほんわかしたやさいたちの絵。
 これでどんなことを想像するかというと、小学校の教室でもたわいもない、それでいて楽しい、そんな弾むような「おしゃべり」ではないだろうか。

 ところが、そんな思いは大いに裏切られることになる。
 もともとこの絵本は作者の泉なほさんが「宙」という同人誌に『冷ぞうこ物語』として発表した作品を絵本化にあわせて書き直したもの。
 確かにこの内容であれば『冷ぞうこ物語』の方がふさわしいかもしれない。
 つまりこの絵本は買ってこられた野菜たちが冷蔵庫の中でほったらかしにされて、腐ったり傷んだりしている彼らが自分の将来(?)に不安を感じつつ、嘆き、ぼやく話なのである。
 だから、正しくは「やさいのぼやき」だと思うが、もちろんこれでは絵本として売れないだろうから「おしゃべり」になったのだろうが。
 かわいいいもとさんのやさいの絵も、裏表紙では結構深刻な状態のやさいが描かれていたりする。

 作者の意図としては、食べ物を粗末に扱わないということだろうが、やはりその線で絵本として成立させた方がよかったような気がする。
  
(2018/10/14 投稿)

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