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プレゼント 書評こぼれ話

  先日
  霜月蒼さんの『アガサ・クリスティー完全攻略』という本のことを
  紹介しましたが
  あの本は本当にいい本で
  さあ次はどんな作品を読もうかと
  迷っている読者には
  いい道標になってくれる。
  今回、
  アガサ・クリスティーのシリーズとして
  ポワロ物ではなく
  ミス・マープル物を読みたい
  (とにかくアガサ・クリスティーの初心者なので)
  と思った時、
  霜月蒼さんの評価の高い作品を
  手にしました。
  それが『ポケットにライ麦を』。
  霜月蒼さんの評価は
  「未読は許さん」の★5つです。
  評価通りの面白さでした。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ポワロもいいけど                   

 ミステリの女王アガサ・クリスティーといえば、名探偵ポワロシリーズが有名だが、それ以上に人気が高いかもしれないのがミス・マープル物だ。
 この作品はミス・マープル物でも評判の高い作品だが、彼女が登場するのは作品のほとんど半ばといっていい。
 それまでは殺された男の服のポケットに何故かライ麦がはいっていたり、その男の周辺には年若い美貌の妻とか生真面目な長男、遊び人ながら最近殺された父親とよりが戻った風でもある次男とか事件の概要と舞台背景がニール警部の捜査で浮かんでいく形になっている。
 そして、ミス・マープルの登場である。

 彼女は「かなりの年配の婦人」と登場シーンの最初に書かれている。
 彼女の特長は「皺こそよってはいるが、まだ豊かな色白の頬」を持ち、「背は高いが、いかにも時代おくれ」の服装をしているなど、初めて読む読者には彼女の正体は、彼女と会ったニール警部同様、ほとんどわからない。
 彼女は何故この事件に関わるのか。
 それは、ミス・マープルが最初の殺人事件から続いておこる第二、第三の殺人事件で犠牲となった一人の少女の知り合いという設定になっているからで、実はこのことが最後にこの長編の魅力を高める要素にもなっていることを、読者は最後の最後になって知ることになる。
 ミス・マープルは警察の内部で名の知られた推理解明ぶりを発揮していることをニール警部が知るのは後半になってからだが、事件解決に至るミス・マープルの推理解明の冴えに読者は感心すること間違いない。

 ポワロもいいけど、ミス・マープルもいい。
  
(2018/10/17 投稿)

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