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鉛筆 「雑誌を歩く」の、第6号は、シナリオの専門誌。
 しかも、別冊。
 しかも、日活ロマンポルノ。
 雑誌「シナリオ」9月号別冊『作家を育てた日活ロマンポルノシナリオ選集』です。

シナリオ2009年9月号増刊 作家を育てた日活ロマンポルノシナリオ選集 2009年 09月号 [雑誌]シナリオ2009年9月号増刊 作家を育てた日活ロマンポルノシナリオ選集 2009年 09月号 [雑誌]
(2009/08/08)
不明

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鉛筆 高校から大学(その間に浪人生もありますが)にかけて、
 映画に夢中になっていた時期があって、
 雑誌も映画関係の本を読むことが多くありました。
 やはり、とっかかりは「スクリーン」ですよね。
 それであきたらなくなって、「キネマ旬報」に移っていくのですが、
 ときには「映画評論」とか、今回紹介する「シナリオ」とかを
 本屋さんの店頭で立ち読みしていました。

鉛筆 今回の「シナリオ」別冊は、
 かつて日本映画界で刺激的で蠱惑的な多くの作品を輩出した、
 日活ロマンポルノのシナリオ作品が10作品集められています。
 代表的な作品では、神代辰巳さんの『一条さゆり 濡れた欲情』(神代辰巳監督)、
 いど・あきおさんの『㊙色情めす市場』(田中登監督)とかがあります。
 考えてみれば、
 私が日活ロマンポルノに夢中になっていたのは、
 二十歳前でしたから、早熟といえば早熟かもしれませんし、
 若いエネルギーのはけ口みたいなところもあったのでしょうが、
 当時の荒っぽい暴力映画やのっぺりした日常映画ばかりの邦画界にあって、
 日活ロマンポルノの作品群の、なんと生き生きとしていたことでしょう。
 そこには、生身の人間がいました。
 哀しいくらいの暗さがありました。
 それでも生きていく強さがありました。
 日活ロマンポルノのすべての作品がそうだったとはいいませんが、
 そういう作品が綺羅星のごとく多かったということです。

鉛筆 この別冊の巻頭に、シナリオ作家の桂千穂さんが
 こんなことを書いています。
 
  人材を輩出した日活ロマンポルノは、日本映画のひとつの奇跡だったのかもしれない。

 本当にその通りだと思います。
 だから、私なんかは、
 もっと日活ロマンポルノ関連の本が出版されてもいいのにと
 「でておいでー」と日々念じています。

鉛筆 この雑誌の巻末には、
 「日活ロマンポルノ全作品リスト」もついていて、
 資料的にも貴重ですし、
 私なんか、「うん。うん。この作品観たな、そうか、17歳だったのか」みたいな
 思い出のアルバムをひろげている気分でした。
 なんといっても、私のベストワンは、
 神代辰巳監督の『恋人たちは濡れた』(1973年)かな。
 あるいは、田中登監督の『実録阿部定』(1975年)。

鉛筆 たまには、こういうシナリオ雑誌も読むのもいいですよ。
 今回もていねいに。

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