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プレゼント 書評こぼれ話

  本を捨てるのは
  なかなかやっかいだ。
  それでも場所の問題とかあって
  場面場面で古本屋に持っていったりして
  処分してきたつもりです。
  それでも
  書棚を見て
  並んだ本を再読する機会はなかなか
  ないなと嘆息しています。
  思い出の品はなおさらです。
  大学時代に友人と交わした手紙など
  今更読むこともないのに捨てられない。
  探せば
  小学生の頃の通知書だって出てきそう。
  今日紹介するのは
  かこさとしさんの小学校卒業の時の絵日記を本にした
  『過去六年間を顧みて』。
  さすがにかこさとしさんなら
  思い出の品も価値がある。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  思い出はこうしてつながっていく                   

 断捨離で一番難しいのが、思い出の品ではないだろうか。
 写真や本でさえ処分するのがやっかいなのに、思い出の品はそれ以上だ。
 小学校の卒業アルバム、その頃の通知書、あるいは夏休みに描いた絵画、・・・。
 整理しようとまるで開けてはいけないパンドラの箱を開いて、へえこんなものが残っていたよと見るぐらいが関の山なはずなのに、捨てることができないのは、それらが思い出の品だからだろう。
 もし、あなたのところに小学校の卒業文集があったら、どうしますか。

 絵本作家のかこさとしさんが92歳で亡くなったのが今年(2018年)5月2日。
 かこさんが小学校卒業のときに書いた絵日記(というより六年間の歩み)がこうして本になったのが今年の3月で、なのでこの本に付けられた著書略歴には没年がない。
 まさにかこさんが私たちに残してくれた、最後の贈り物といえる。
 絵日記だからもちろん文は自筆で綴られているが、本としては活字で組まれるしかない。ただし、絵は小学6年生のかこさんが描いたものが使われている。
 その絵のうまさに、さすが将来絵本作家として大成する素養を感じる。
 しかも、表紙に描かれた自画像ともいえる少年の顔は、晩年のかこさんに、当然なのだが、そっくりなのだ。

 活字となった絵日記の合間あいまに、晩年のかこさんの「思い出聞き書き」がはさまって、その時々の情景を補足している。
 最後の「あとがき」には自身の父親のことを綴っているきっかけは、かこさんの父親がかこさんの小学生の頃の賞状などを写真で残してくれているのを知ったからだ。
 思い出はこうして大切にされていく。
  
(2018/10/31 投稿)

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