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プレゼント 書評こぼれ話

  作曲家フランシス・レイの逝去の報が
  今月7日に伝わった。
  映画好きな人なら
  あるいは映画音楽好きな人なら
  彼のことを知らない人はいないだろう。
  クロード・ルルーシュ監督の名作「男と女」で
  衝撃的に現れて
  1960年代から70年代にかけて
  彼の音楽とその映画が
  どんなに私たちを魅了しただろうか。
  極めつけは
  1970年公開の「ある愛の詩」。
  15歳の私はこの映画を一人で観に行った。
  フランシス・レイの音楽は
  あまりにも切なかったな。
  たくさんの名曲を
  ありがとう、フランシス・レイさん。

  ご冥福をお祈りいたします

  今日は音楽つながりでもあるのですが
  M・B・ゴフスタインの『ピアノ調律師』を
  紹介します。
  翻訳は末盛千枝子さん。
  末盛千枝子さんの『小さな幸せをひとつひとつ数える』にも
  紹介されていた作品です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  大人の人にも読んでもらいたい児童書                   

 本作の翻訳をした末盛千枝子さんの肩書は絵本編集者とされることが多い。
 ただ編集者だけでなく、「すえもりブックス」という出版社を設立し、美智子皇后の講演録や良質の児童書などを刊行していたが、そこを閉鎖することになる。
 しかし、新たに現代企画室という出版社が「末盛千枝子ブックス」を企画し、かつての名作ももた復刊している。
 2012年に復刻版の第1作として、取り上げられたのが本書である。

 この本の作者ゴフスタインはアメリカの絵本作家である。
 この本のところどころに彼女の独特なタッチの絵もはさまっているが、絵本とはいいがたい。
 童話とも少し雰囲気がちがう。
 いうなら、これこそ児童書なのだろう。
 そして、内容も素晴らしいが、文章はそれ以上にいい。
 子どもたちが作文を書くことはよくあるが、何をどのように書いていいかわからない子どもも多いのではないだろうか。
 そういう子どもにはぜひこの作品を読ませてあげたいものだ。

 主人公のピアノ調律師のおじいさんルーベン・ワインストックとたった一人の孫むすめデビー。この二人の何でもない日常の、それでいて色彩にあふれた生活。おじいさんの思い、デビーの想い。
 ある時、街に有名なピアニストがやってきて、デビーはおじいさんのようなピアノ調律師になりたいという夢を語る。
 心配するおじいさんにピアニストは言う。
 「人生で自分の好きなことを仕事にできる以上に幸せなことがあるかい?」

 児童書にもこんな宝石のような言葉がはいっている。
 それを読まないなんて、なんてもったいないことだろう。
  
(2018/11/15 投稿)

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