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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は詩集の紹介です。
  詩人は谷川俊太郎さん、
  タイトルは『バウムクーヘン』。
  お菓子の詩かなと
  思いましたが、
  この「バウムクーヘン」は木の年輪のこと、
  すなわち年輪のような
  私たちの年齢の積み重ねの
  詩集です。
  しかも、この詩集の表紙の
  黄色い花の絵は
  ディック・ブルーナの作品です。
  それだけで
  手にしたくなるような
  詩集です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  こどものことばでおとなのこころをかく                   

 谷川俊太郎さんは1931年12月生まれだから、今年(2018年)で87歳になる。
 最初の詩集『二十億光年の孤独』が出たのが1952年だから、まさに20歳の青年による瑞々しいデビューだった。以来、70年近い歳月を谷川さんは詩人であり続けている。
 もちろん、翻訳、絵本、作詞、シナリオ、さまざまな活動をしているが、谷川さんの場合、どんな活動であっても「詩人」という軸はぶれないままできたように思う。
 谷川俊太郎という「詩人」をもったことを、私たちはもっと誇りにしていいのではないか。

 そんな谷川さんの新しい詩集がこの作品だ。
 「詩人」はこの詩集について、こんなことを綴っている。
 「かなで書いているので、子どもの詩集かと思われるかもしれませんが、これは私の中に今もひそんでいる子どもの言葉をかりて、老人の私が書いた大人の詩集です」と。
 そう、この詩集に収められて46篇の詩全篇が「ひらがな」と「カタカナ」で書かれています。そして、谷川さんはりっぱに「老人」ですから、それも正しい。
 そして、谷川さんがいうように、谷川さんの中には今でも小さな子どもがいるのでしょう。この子こそが谷川さんがずっと「詩人」であり続けられる原点のような気がします。

 でも、そんな詩の中に一カ所「漢字」を見つけました。
 それは「し」という詩。
 架空の家族の「チチ」が書いているのが「詩」だと、漢字で書かれています。
 この詩の続きに「こどものことばでおとなのこころをかく」、それは「こどものことばにはおとなにくらべて/うそがすくないから」とあります。
 谷川さんの中にひそんでいる子どもの言葉です、きっとこれこそが。
  
(2018/11/20 投稿)

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