FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  漫画家の水木しげるさんが亡くなったのが
  2015年の11月30日。
  その命日を「ゲゲゲ忌」というらしい。
  俳句の世界では「忌日」を季語として使うことがあって、
  例えば11月23日は
  樋口一葉の忌日で「一葉忌」。

    一葉忌冬ざれの坂下りけり     安住 敦

  なんて詠まれたりする。
  「ゲゲゲ忌」はこれから詠まれたりするのだろうか。
  今日は
  そんな季語の本を紹介します。
  夏井いつきさんの
  『夏井いつきの季語道場』。
  NHKの俳句の番組から誕生した本です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  季語と向き合う姿勢が素敵だ                   

 俳人夏井いつきさんの活躍には目を見張るものがある。
 TBS系のバラエティ番組「プレバト!!」で注目を集め、その軽快で洒落っ気のある語り口はNHKの「NHK俳句」でも健在だった。
 多くの俳句愛好者が視聴しているだろう「NHK俳句」の選者を2年間務めたその成果となるのが本書である。
 中でもうまく出来ていると感心したのが、「季語の六角成分図」。
 俳句では基本的に季語がはいるということはよく知られている。もちろん無季句の俳句もあるが、俳句は色々な制約がある創作が面白いともいえる。
 だから、季語は大事にしたいし、日本語の美しさも季語で味わうことができる。

 その季語がどういう構成でできているのかを分解したのが「六角成分図」である。
 六角とは、視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚そして連想力である。
 本文に出て来るが、「麦」と「麦の秋」という夏の季語、中でも小津安二郎の映画のタイトルにもなった「麦秋」、「麦の秋」は、「麦」そのものではなく「麦の実る頃」を表わす季語だということ、なので「六角成分表」では連想力がまさる季語になる。
 それを理解した上で俳句を詠むのは重要、と夏井さんはいう。

 この本の夏井さんはとても真面目で、季語ひとつとっても過去の「歳時記」をさらってその言葉がいつ頃季語として採用されるようになったかを見ていく。
 例えば「遠雷」という夏の季語も昭和15年になってようやく登場する、季語としては比較的新しい言葉らしい。
 一つひとつの言葉を丁寧に読み解く、それがいい俳句を詠む、第一歩なのかもしれない。
  
(2018/11/24 投稿)

  芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/3778-602c95fe