FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  先日今年の「新語・流行語大賞」が
  発表されましたね。
  大賞が「そだねー」。
  おそらくほとんどの人が一度くらいは
  口にしたのではないでしょうか。
  そだねー。
  でも、流行語というだけあって
  忘れてしまうこともあります。
  そだねー。
  例えば、
  2010年の流行語大賞が何だったか
  覚えていますか。
  それが今日紹介する本と
  ちょっと関係するんです。
  そう、「ゲゲゲの~
  もちろん、水木しげるさんの奥さん
  武良布枝さんの本の影響です。
  今日はその水木しげるさんの
  『総員玉砕せよ!』を
  紹介します。
  NHKのチコちゃんじゃありませんが
  「ボーっと生きてんじゃねーよ! 」と
  水木しげるさんに教えられたような漫画です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  水木しげるさんは「鬼太郎」だけではありません                   

 水木しげるさんといえば、「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」などで妖怪漫画家のように言われがちですが、そしてそれが間違っているわけではありませんが、忘れてならないのが戦記漫画家としての業績です。
 水木さんは数多くの戦記漫画を、しかもそれはヒーロー物ではまったくありません、描いていますが、おそらくこの作品が代表作ともいえるのではないでしょうか。

 水木さんが先の戦争で負傷し、左腕をなくされたのは有名な話です。自身多くの自伝やエッセイにも綴っています。
 この作品は1973年8月に書き下ろしの形で発表されましたが、この作品について水木さんは「90パーセントは事実」と書いています。
 戦争が終わって30年近く経って、それでも水木さんの記憶から消えることのなかった、不条理な軍隊生活。
 自身は左腕をなくしてしまいますが、そのことで「総員玉砕」という過酷な現実から逃れることができたともいえます。
 しかし、水木さんは決してそのことを良しとはしなかった。
 自身は米軍の攻撃で負傷し療養をよぎなくされたが、戦友のほとんどは死んでしまった。しかも日本軍という愚かな組織の愚かな指揮命令のうちで。
 だから、水木さんはそのことを描かざるを得なかった。
 それはなくなった左腕への鎮魂でもあったのではないか。

 戦後「戦争文学」は人間を描くという点で多くの功績をあげたといえます。
 しかし、それ以上に水木さんの戦記漫画は私たち読者に多くのことを教えてくれます。
 漫画だからといってそれを文学より下に置いてはいけません。
 文学を超える漫画もあるのです。
  
(2018/12/12 投稿)

  芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/3794-117015b8