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プレゼント 書評こぼれ話

  先週から
  NHK朝の連続テレビ小説まんぷく」に関連して
  いくつかの本を
  読んでいますが
  今日紹介する
  鴨下信一さんの
  『誰も「戦後」を覚えていない〔昭和30年代篇〕』も
  安藤百福さんがチキンラーメンを作った
  時代がどんなものだったかを
  知りたくて
  読んだ一冊です。
  考えてみれば
  昭和30年というのは
  戦争が終わってから
  たった10年しか経っていなくて
  多くのおとなの人には
  戦争の記憶がまだまだ残っていた
  時代だったのですね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  個人の時代への変換期                   

 安藤百福さんがチキンラーメンを発明したのは昭和33年8月25日。
 その苦労話はさまざまなところで語られたり記事になったりしています。最近ではNHKの朝ドラのモデルにまでなっています。
 安藤さんが「もっと手軽にラーメンを食べられないものだろうか」と考えたのには理由がありました。
 それは敗戦後の焼き跡で一杯のラーメンを求めて長い行列ができているのは見たからです。
 昭和30年代というのは、まだ戦争の記憶が濃厚に残っていたと同時に、色々なところでそんな記憶をバネにして新しいことが生まれていった時期でもあったのです。

 テレビ演出家の鴨下信一氏の『誰も「戦後」を覚えていない』はこの〔昭和30年代篇〕がシリーズ3作めとなります。
 つまり、終戦後まもない昭和20年前半と後半で2作となっていて、その次に刊行されたのが昭和30年代にスポットをあてた、この本となるわけです。
 もしかしたチキンラーメンのことが書かれているかと期待したのですが、残念ながらこの本では食については論じられていませんでした。
 では、何が書かれているかというと、文芸、映画、音楽、政治、犯罪といったことですが、なんといっても昭和30年代を席巻したのはテレビだったのはまちがいない。
 文芸にしても映画にして音楽にしても、それらがすべてテレビに取って代わられる寸前の時代だったといえます。

 本文で鴨下氏は、戦後史とは大家族から、家族、さらに小家族、そして核家族、ついには個人のレベルに至る経緯だったのではないかと分析しています。
 そう考えれば、チキンラーメンも家族の食事というより、個人の食べ物だったから昭和30年代に爆発的に売れたのかもしれません。
  
(2018/12/18 投稿)

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