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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は冬至
  一年で一番昼が短い日。
  でも、考えようによっては
  この日を境に昼が長くなっていくと思えば
  明るくもなります。
  そして、今年もあとわずか。
  年の暮れという時期になってきました。

    町工場かたことと年暮るるかな     星野 石雀

  その前にクリスマスがありますね。
  そこで
  今日と明日はクリスマスの絵本で
  ジングルベル しましょう。
  今日紹介するのは
  ブライアン・ワイルドスミスの『クリスマスの12にち』。
  海外でこの時期歌われる数え歌を絵本にしたものですが
  たくさんのバージョンが出版されています。
  今日の書評は2014年に書いた再録書評ですが
  そのことをすっかり忘れていて
  今月の読書会で
  ある人がこの絵本の読み聞かせをしてくれたのですが
  それでも全然覚えていなくて
  たった4年前なのに
  自分の記憶の欠落に呆然となった一冊です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  色彩の魔術師が描くクリスマス                   

 雛飾りは3月3日の雛祭りが終われば、早くしまった方がいいといいます。
 遅くなると、娘の婚期が遅くなると。
 今でもそんなことをいうのかしらん。
 ヨーロッパではクリスマスツリーは12月25日から12日めにしまうのが古くからの習慣だとか。
 この絵本で初めて知りました。
 東方の三博士が生まれたばかりのキリストに贈り物を贈ったのが12日めだといわれているからだそうです。
 でも、12月25日から12日も経つと、お正月になっています。
 もしかして、お年玉だったのでは。
 それは冗談で、聖書には、乳香、没薬、黄金を贈り物として捧げたとあるそうです。

 この絵本は昔の子供たちがその12日のことを歌った歌が題材になっています。
 ブライアン・ワイルドスミスさんが詩と絵を書き、俳優の石坂浩二さんが翻訳をしています。
 ブライアン・ワイルドスミスさんは日本でも人気のある、英国の絵本作家です。
 静岡県伊東市に美術館もあるくらいです。
 彼は色彩の魔術師と呼ばれるくらいで、この絵本でもそれはよくわかります。

 赤、青、緑、黄、多彩な色がクリスマスが終わってからの12日を彩ってくれます。
 こういう絵本を読むと、物語がどうとかいうことでなく、純粋に絵を楽しむことができます。
 絵に興味のある子どもでしたら、自然とクレヨンを手にするような気がします。
 ブライアンの色使いを見ていると、色彩は自由なんだと思います。
 自由だけれど、やはりどこかにルールがある。
 規定と自由。
 そういうことすら、この絵本の絵は教えてくれます。

 それと、詩。
 最初には「いちわの うずらは なしの木に」とあります。
 それが二日目には、「にわの きじばと なかよしさん/いちわの うずらは なしの木に」と繰り返されます。
 三日目は「さんわの にわとり フランス国旗/にわの きじばと なかよしさん/いちわの うずらは なしの木に」と積み上がっていきます。
 それが、12日まで続きます。
 ですから、最後はとっても長い詩になっています。
 それがちっとも長く感じない。

 片づけることはさみしくもあります。
 でも、こうして片づけながら、実は次の年のクリスマスのことを楽しみにしている。
 そんな絵本なのです。
  
(2014/12/23 投稿)

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