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プレゼント 書評こぼれ話

  本屋さんの仕事についての
  本はたくさん出ていますが、
  どの本を読んでも
  本屋さんの仕事がキツイと書いてあります。
  本は重い。
  本の粗利は低い。
  それでも、彼らの本が
  明るいのは何故だろう。
  今日紹介する新井見枝香さんの
  『本屋の新井』を読んでも
  ちっとも暗くないのだ。
  愚痴っていても明るい。
  絶望してても明るい。
  きっと本が好きなんだ。
  本屋さんが好きなんだ。
  そう思うと
  なんて素敵な本だろう。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  働くって、その仕事を愛すること                   

 なんだか味もそっけもない、そのまんまのタイトルですが、「新文化」という出版業界の専門紙に連載されていた時は「こじらせ系独身女子の新井ですが」だったそうだ。
 どちらかといえば連載時のタイトルがわかりやすい。
 新井さんは「こじらせ系」なんだ、「独身女子」なんだ、と2つもパーソナル情報がはいっている。
 ただそれは「新文化」という業界紙だからよかったわけで、つまりその時点で新井さんは出版業界の人、そして書いてある内容からすれば書店勤務の人とわかる。
 これがごく普通の出版社から単行本で刊行されても、いったいどんな本なのかわからなくなる。
 だったら、一層のこと、「本屋の新井」と言い切ってしまえ。
 これなら、本屋さん(勤めているか、経営しているかはともかく)の新井さんだとわかるだろう。

 長々と書いてきたのは、この本は「独身女子」の「本屋の新井」さんが出版界の諸事情をちょっと「こじらせ系」の文章で書かれたエッセイ、というかコラムだということをわかってもらいたかったからだ。

 さて、新井さんはこの本のはしっこに記された略歴によれば、「アルバイトで書店に勤務し、契約社員の数年を経て、現在は本店の文庫を担当」となるように、「書店愛」が半端ない。
 コラムを読めば、あああそこの本屋さんかとわかるが、そんな看板に倚りかからず、自ら「新井賞」なる文学賞をこっそり立ち上げてしまうほどの匠でもある。
 働くって、その仕事を愛することなんだと、しみじみわかる一冊だ。
  
(2018/12/27 投稿)

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