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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  米澤穂信さんの『満願』という
  ミステリーの短編集を
  紹介します。
  殺人事件にも動機があるように
  読書にも動機があって
  私がこの本を読むきっかけとなったのは
  昨年(2018年)NHKで放映された
  ドラマを見たことです。
  そのドラマでは
  この短編集のうち
  3つの作品をドラマ化して
  私が見たのは
  そのうちの一つ、「夜警」でした。
  しかも、
  再放送でしたので
  あとの2つは見れていません。
  でも、「夜警」がすごく面白かったので
  原作を読んでみよう。
  それが、動機です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  動機はなんだ!?                   

 6つの作品を収める、ミステリーの短編集である。
 この作品で米澤穂信は2014年に第27回山本周五郎賞を受賞しただけでなく、「このミステリーがすごい!」「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」の国内部門ランキングにて1位に輝いた。
 つまり、2014年の読書界では大きな話題となった作品なのだ。

 それぞれの作品には殺人事件が描かれているが、それがどのような手口で行われたということではなく、ここではその動機がたまらなく読者をひきつける。
 何故、彼は、あるいは彼女は人を殺めなければならなかったのか。
 表題作の「満願」は、主人公である弁護士が貧しい学生時代に世話になった下宿の大家の奥さんの起こした殺人事件の動機が謎解きとなっている。
 苦学生だった彼の面倒をよく見てくれた女性が金融業の男を刺し殺した事件の本当の動機は何だったのか。
 弁護士の思い出の中に散りばめられた彼女への淡い思い、そしてそんな淡い日々の中にひっそりと潜む、思いもかけない彼女の動機。
 それさえも確かではないが、それは作者から読者への挑戦状のようなものかもしれない。

 あるいは「夜警」という作品。
 迫ってきた凶暴な犯人を射殺し、自らも殉職した若い警官は本当に勇敢な職務遂行であったのか。その謎に迫る主人公は、もしやの動機に呆然とする。しかし、それもまた、作者の読者へ突き付けた問いかけだ。
 あなたはそれを信じるか、と。

 6つの作品の中では、やはりこの2つの作品がいい。
  
(2019/01/17 投稿)

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