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プレゼント 書評こぼれ話

  16日の水曜日、
  第160回芥川賞直木賞の発表があった。
  芥川賞に
  上田岳弘さんの「ニムロッド」と
  町屋良平さんの「1R1分34秒」の2作が選ばれ、
  直木賞には真藤順丈さんの「宝島」が
  選ばれました。
  3人の皆さん、おめでとうございます。
  今日の書評にも書きましたが
  芥川賞直木賞はまだまだ新人賞ですから
  これから横綱目指して
  がんばってください。
  今日は第149回直木賞作家となった
  桜木紫乃さんの
  『光まで5分』を紹介します。
  桜木紫乃さんの作品としては
  少々物足らなかったかな。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  沖縄の光は眩しすぎた                   

 毎回決定のつどニュースとなる芥川賞直木賞であるが、あれは新人賞であるはずで、大相撲でいえばせいぜい十両優勝というところではないか。
 脚光をあびて幕内にあがって、そこからどこまで精進し、小結関脇と進めるか。あの賞の選考委員の人たちは引退をしたわけではないので親方衆ではないから、大関横綱級になるのかしら。
 『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞した桜木紫乃の場合、番付でいえばどのあたりだろうか。
 受賞後もいい作品を書いているし、筆力の巧さは受賞の際にも際立っていてその後も健在だ。
 小結ぐらいか。

 ところが、この作品はどうだろう。
 今まで多くの作品の舞台となっていた北海道を離れ、沖縄を舞台にしたのはどういう心境の変化であったのか。
 主人公のツキヨは桜木が得意とする北海道の出身ながら、流れながれて那覇の街で自身の身体で食べている女性に設定されているが、義父との肉体関係をほのめかせられても、その義父が自刃しても、それが沖縄まで流れていく訳ではあるまい。
 那覇の街でツキヨが出会う、桜木ワールドでしばしば登場するような影のある男万次郎にしても、元歯科医で女性関係からこの街に隠れているといわれても、それさえしっくりこない。
 あるいは万次郎と生活を共にするヒロキという青年、彼に暴力で君臨する南原という男にしても、実体がいずれもおぼろである。

 巧さだけで勝負しようとしても、勝てるわけではない。
 桜木紫乃には沖縄の光は眩しすぎたかもしれない。
  
(2019/01/18 投稿)

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