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プレゼント 書評こぼれ話

  函館で仕事をしている友人と
  先日会った時に
  函館の百貨店棒二森屋
  今日、1月31日に閉店することを聞きました。
  もう10年も前になりますが
  かつて棒二森屋に仕事でお世話になったことがあります。
  その時感じたことは
  函館の人は
  棒二森屋をこよなく愛しているということでした。
  ただ残念ながら
  愛してはくれても
  売り上げにつながるかといえば
  そうならないところに
  地方百貨店の苦悩があります。
  閉店のことを調べていると
  元従業員の小池田清六さんが
  『棒二森屋物語』という本を出したことを知り
  さっそく手にいれました。
  なんとも切なくてつらい
  一冊になりました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  お疲れさま、棒二森屋。ありがとう、棒二森屋。                   

 平成31年(2019年)1月31日、函館の老舗百貨店「棒二森屋」が閉店する。
 昭和12年(1937年)に開店してから82年、JR函館駅の目の前にある不思議な名前の百貨店を訪れた人も多いだろうが、不思議な名前は元々「森屋洋物店」と「棒二荻野呉服店」が合併して生まれたものだ。
 最初の「森屋洋物店」の創業でいえば、明治2年(1869年)だから、150年の歴史となるからすごい。

 函館の人はこの百貨店のことを愛情込めて「ボーニさん」と呼ぶ。
 ロゴマークでもある、ひらがなの「に」に近い文字は二本の天秤棒を表わしていて、それが愛称「ボーニ」と呼ばれるようになる。
 もう一つ、この百貨店の包装紙に使われていた「すずらん」の花も函館の人に愛されてきた。
 これは湯の川のトラピスチヌ修道院のすずらんがモデルとなったという。

 経済的な視点で見れば、地方都市に展開する百貨店の多くは苦境にある。
 地方創生などといわれるが、地方都市の活性化と呼ばれて何十年にもなりながら、いっこうに改善されない。
 街の経済力が弱くなれば、消費もまた冷え込むのは必然だし、かつては消費の大きな受け皿であった地方百貨店の売り上げが改善しないのも仕方がない。
 さらに交通網がめぐらされ、函館の若者たちの目は札幌や東京まで一息にたどり着く。
 だから、棒二森屋にはよくぞここまで頑張ってくれたという感謝の思いが強い。

 この本はかつて棒二森屋で働いていた著者(昭和15年生まれ)が万感の思いを込めて、開店当時の懐かしい写真などを手にいれ、その歴史をたどったものだ。
 そんな従業員がいた棒二森屋だからこそ、「ボーニさん」と愛されつづけてきたのであろう。
 お疲れさま、棒二森屋。
 そして、ありがとう、棒二森屋。
  
(2019/01/31 投稿)

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