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プレゼント 書評こぼれ話

  先日
  図書館に初めて弁償を求められた。
  というのも
  借りていた本を水で濡らしてしまったからだ。
  背負っていたリュックの中に
  この本を入れていたのだが
  一緒に入れていた水筒から中身がこぼれて
  リュックの中にあふれだしたのである。
  結果本も水をふくんで膨れ上がった。
  といっても読めない訳ではないので
  返却すると
  弁償を求められた。
  弁償方法は同じ本の現物提供が基本。
  もし、昔の本で手に入らない場合は個別の対応になるのだという。
  今回はまだ新しい本だったので
  購入して
  現物を弁償できたので
  よかった。
  その本が
  今日紹介する花房観音さんの
  『恋塚』だったのだ。
  皆さん、図書館から借りた本は
  丁寧に扱いましょうね

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  官能小説にも「解説」がつく                   

 文庫本についている「解説」を楽しみにしている人は意外に多い。
 まず「解説」を読んで、購入するかどうかを決める人もいる。
 それが文庫オリジナルの官能短編集であっても、「解説」が付いて、しかもそれを執筆しているのが女性の書評家だとしたら、官能小説であっても女性読者が手にする機会は増すだろう。
 「演技ではない「秘め事」を覗き見たいのだ」、なんて書かれると、なんだか女性の本音が聞けたような気になる。

 この短編集は第1回団鬼六賞大賞を受賞してから、官能小説の世界をひたすら書き続ける女性作家花房観音の6つの作品を収めている。
 講談社文庫オリジナルで、6つのうち4作が「書下ろし」になっている。
 この文庫の「解説」を書いているのが、女性書評家の藤田香織。
 花房観音の作品の魅力は確かに官能場面(つまりはsex描写)の巧さだけでなく、まるで京都観光ガイドのように京都の知られざる名所旧跡を舞台にしている点も挙げられる。
 ちなみにこの短編集でいえば、表題作になっている「恋塚」には袈裟御前の墓がある恋塚寺、「懸想文」という作品では須賀神社といったように、花房観音の裏京都ガイドがばっちり楽しめるようになっている。

 女性が官能小説をどのように読んでいるかは「解説」を読んでもらうのがいい。
 特にその最後のこんな一文、「知りたい、見たい、感じたい。女にも、自分にも欲望があるということを肯定し続ける花房作品」なんて、ぐっとくる。
  
(2019/02/07 投稿)

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