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プレゼント 書評こぼれ話

  昨年11月に
  川崎市市民ミュージアムで開催された
  「連載50周年記念特別展 ゴルゴ13 用件を聞こうか…」展のことは
  このブログでも書きましたが、
  今度はその作者である
  さいとうたかをさんを特集した
  本が出ました。
  本のタイトルはずばり
  『さいとうたかを本』。
  この本は
  さいとうたかをさんだけでなく
  劇画黎明期に興味のある人には
  欠かせない一冊だと
  思います。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  強い個性が時代を切り開く                   

 あの「ゴルゴ13」が2018年連載50年を迎えた。
 ひとくちに50年といっても、半世紀になるわけだから、とてつもない時間の堆積である。
 連載を始めた時、作者のさいとうたかを氏は32歳。
 すでに劇画の一翼を担う漫画家だったが、まだまだ若い逸材だった。
 もし、さいとうたかを氏がいなければ、日本の漫画の世界も全く違ったものであったかもしれない。

 この本は一冊まるごと「さいとうたかを」で出来ている。
 目次を見るだけで、さいとうたかをファンなら唸るに違いない。
 まず劇画家池上遼一氏による総論「さいとうたかをとは何か」に始まり、作品各論が続く。
 作品としては初期の「台風五郎」にはじまり、「無用ノ介」「影狩り」「ゴルゴ13」「鬼平犯科帳」などさいとう氏の代表作が並ぶ。
 その執筆陣も高橋克彦氏、みなもと太郎氏、夏目房之介氏、佐藤優氏など多彩な顔触れである。

 さらにはスペシャルインタビューとして、漫画家あだち充のインタビューがある。
 「タッチ」を描いたあだち充氏とさいとう劇画は一見遠そうだが、あだち氏は学生時代からさいとう劇画のファンだったという。

 そして、この本の中心ともいえるのが、さいとう氏の聞き書き「俺は劇画家だ!」。
 副題に「もう一つの“トキワ荘物語”」とあるが、さいとう氏にとって手塚治虫さんを頂点とする子ども漫画があったからこそ、劇画という別の道を切り開いたともいえる。
 この中で手塚治虫に会いにいくも、手塚の母堂に門前払いをされた挿話も披露している。

 その他にもまぼろしの「台風五郎」の復刻や全作品リストなど、さいとうたかをファンなら絶対手が出る一冊だろう。
  
(2019/02/28 投稿)

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