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プレゼント 書評こぼれ話

  東日本大震災から8年。

  2011年3月11日午後2時46分。
  あれから8年、その歳月を
  長いと感じるか
  短いと思うか
  それは人それぞれ。
  平成がまもなく終わろうとする中、
  決してあの日のことを
  歴史の向こう側においやってはいけない。
  今日紹介する
  『生きる』という本は
  東日本大震災から1年が経って刊行された写真集で、
  この本自体もう7年前のものです。
  けれど、ここに収められた写真に
  涙する人がいるかぎり、
  生きるとつけられた意味は大きいと思います。
  私たちは
  これからも「あの日」とともに
  生き続けるのです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  あの日のことを忘れない                   

 名取市閖上小学校の体育館いっぱいに吊り下げられた写真の数々。
 それらの写真は被災地の瓦礫の下から自衛隊や消防隊の人たち、あるいはボランティアの人たちが見つけたきたもの。波や泥をかぶったそれらの写真を丁寧に洗い、こうして乾かしている風景だ。
 その中を一人の幼い少女が佇んでいる。
 その一瞬をとどめたこの写真は、2011年5月11日に撮影されたものだ。
 東日本大震災が起こってから2ヶ月めの、光景だ。

 この写真集は日本写真家協会が「東日本大震災から一年」になることを契機に編まれたもので、2012年2月に刊行されている。
 この写真集に収められた、震災当日の津波のものも、「ふるさと」というタイトルの章に収められた昭和30年代の東北各地の写真も、あるいは震災のあと懸命に生きる被災者の皆さんのそれも、写真が持っている「記録性」という点では強いインパクトを感じる。
 しかも、それだけではなく、これらの写真には写真家たちが写せなかった悲しみや悔しさまでもが写り込んでいるような気がする。
 それは写真家が写したものだからということではない。
 冒頭に書いた、体育館いっぱいに吊り下げられた写真は、それを撮っただろう人たちの思いが熱気のようにして立ち上がっている。

 巻頭に「解説」として作家の伊集院静さんの文章が収められている。
 そのタイトルもまた「生きる」。
 そこにこう書かれている。
 「やがて遠い日の記憶に、あの日がなろうとしても、あの日を身体で、こころで感じた私たちは語り継いでいかなくてはならない」と。
 あの日を忘れないことも、ささやかだけど大切な、支援のような気がする。
  
(2019/03/11 投稿)

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