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プレゼント 書評こぼれ話

  第50作めとなる「男はつらいよ」が
  制作されるというニュースには
  多くの人が驚いたことと思います。
  私はなんだか複雑な気持ちになりました。
  主演の渥美清さんが亡くなって
  それできちんとお別れできたはずなのに
  どうして
  死してもなお車寅次郎を演じさせるのでしょう。
  渥美清さんといえば車寅次郎のイメージが強くて
  渥美清さんがどんなにシリアスなドラマに出ても
  笑いが出てしまうというのは
  役者として大変悩まれたのではないかな。
  亡くなる時に
  これで車寅次郎から解放されると思ったかどうか
  わかりませんが
  少なくともホッとされたのでは。
  今日紹介するのは
  監督であり原作者の山田洋次さんが描いた
  幼少期の車寅次郎。
  題して、
  『悪童(ワルガキ) 小説寅次郎の告白』。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  私より馬鹿がおりますか。                   

 「男はつらいよ」といえば、かつて上映されるたびに人気を集めた松竹のドル箱シリーズだ。
 最初に映画化されたのが1969年というから半世紀も前のことだ。
 主演が渥美清、監督は山田洋次。
 1995年に第48作の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」のあと主演の渥美清の逝去によりシリーズは終了となった。
 ただそのあと、1997年に再編集された「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」が上映されて、記録上は第49作でとまっていた。
 それから22年、50作めとなる新作の上映が決まったというのが大きく報道された。
 題して、「男はつらいよ お帰り 寅さん」。
 「男はつらいよ」を知らない世代も、懐かしい世代も、上映される年末が楽しみだ。

 そして、この小説。
 監督でもあり原作者でもある山田洋次が初めて手がけた小説になる。
 「寅次郎の告白」と副題にあるように、「男はつらいよ」の主人公「姓は車、名は寅次郎」、人呼んで「フーテンの寅」の幼少期の思い出話を描いた作品になっている。
 寅次郎が何十年ぶりかで故郷である葛飾柴又に戻ってくるシーンから映画の第1作は始まるが、中学卒業間近に家を飛び出した寅次郎少年は一体どのような少年であったかが、映画みたいに楽しく描かれている。
 目を閉じて、渥美清の少し鼻にかかったような高い声を思い出しながら、まるで寅さんから直に告白されているような気分になる。

 それにしても、帝釈天の御前様が寅さんの育ての母を好いていたかもしれないなんて、山田監督も粋なことをお書きになったことよ。
  
(2019/04/19 投稿)

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