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プレゼント 書評こぼれ話

  初めて口笛が吹けたのは
  いつだったのかな。
  今日紹介する
  エズラ=ジャック=キーツの『ピーターのくちぶえ』という
  絵本を読みながら
  そんなことを思っていました。
  初めて自転車に乗れたのは
  いつだっただろう。
  運動神経が悪くて
  なかなか自転車にも乗れなかった。
  なので、口笛もなかなか吹けなかったような気がします。
  子供の頃の自分を思い出すと
  なにもかも
  うまくできずに泣いてばかりいたように
  思います。
  だから、きっと
  初めて口笛の音が鳴った時
  とってもうれしかったはず。
  誰にもそんな瞬間があったのでは
  ないでしょうか。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  きれいなくちぶえが聞こえてきます                   

 エズラ=ジャック=キーツのこの絵本を読んで、なんてきれいな作品だろうと思いました。
 でも、きれいってなんだろう。人はどんなものを見た時にきれいって感じるのでしょう。
 辞書で調べると、「きれい」には「色・形などが華やかな美しさをもっているさま」とか「姿・顔かたちが整っていて美しいさま」とあります。
 この絵本の場合、色彩の素晴らしさが読者に「きれい」と思わせるのだと思います。

 くちぶえが吹けない少年ピーター。
 街の中でたたずむピーターの、その街の壁がピンクを基調に描かれています。
 実際にそんな色をした壁があったら驚くでしょうが、ここではちっとも変じゃない。
 ピーターが暮らす街はなんとも見事な色彩でできていることでしょう。
 それに、ピーターの服だって素敵です、
 少し大きめのTシャツでしょうか、白地にピンクの線柄がはいっていて、少年の躍動する感情があらわれています。

 なかなかくちぶえが吹けないピーターにやっと音がでました。
 そのうれしそうな顔といったら。
 その自慢げな顔といったら。
 絵本ですから音が聞こえないはずなのに、くちぶえを吹くピーターを描いたページを開くと、少年のかぼそい、けれども強い音が聞こえてくるようです。

 キーツさんの絵本は色彩もきれいですが、子供のことをとてもよく観察していると思いました。
 きっと誰にでもあった、くちぶえがならない悲しみ、初めて鳴った時の喜び。
 それが見事に描かれた絵本になっています。
  
(2019/04/21 投稿)

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