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プレゼント 書評こぼれ話

  今、東京・荒川区にある
  ゆいの森あらかわ
  「その朝はとくべつな一日のはじまりだった。」いせひでこ絵本原画展
  開催されています。(~6月2日まで)
  そして、今日
  その会場で
  いせひでこさんの講演
  「絵本-とくべつな一日、とくべつな路」があって
  私も聴きにいく予定です。
  展示会と講演会のことは
  またの機会に書くとして
  今日はせっかくなので
  いせひでこさんが絵を担当している絵本を
  紹介します。
  かさいしんぺいさん作の
  『ねぇ、しってる?』。
  この絵本は2018年1月にも読んでいますから
  再読になります。
  今日の書評は今回新しく書いたものです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ほんものの絵                   

 弟か妹が誕生することで気持ちがゆらぐ。
 そんな子供を主人公にした絵本は多い。名作といわれるキーツの『ピーターのいす』もそうだし、かさいしんぺいさん作、いせひでこさん絵のこの絵本も、生まれたばかりの弟だけど「うれしいような、ちょっぴりこわいような、へんてこなきもち」になるけいたくんを見事に描いてみせた作品だ。
 お父さんもお母さんもみんな新しく生まれた弟ばかりかまって、自分はもう誰の「だいじっこ」ではなくなったのかもしれないと悲しむけいたくん。
 そんな時、大事にしていた空色のゾウのぬいぐるみから自分が赤ちゃんの時にどんなに大事にされていたかを教えられて、いくつになっても自分は大事にされていることに気づくのだ。

 子供という不思議なものに寄り添うそんな力を感じたこの作品だが、絵を担当したいせひでこさんの魅力が大いに力になっているような気がする。
 この絵本の中にはさまざまなけいたくんが描かれている。
 保育園でみんなと遊ぶけいたくん。お母さんのお手伝いするけいたくん。ぬいぐるみと遊ぶけいたくん。絵を描く、本を読む、ミルクを飲む。
 立ち、座り、腰かけ、走る、しゃがむ。
 正面をむく。後ろ姿。のけぞる、抱っこされる、泣く。
 この絵本の中にけいたくんは、私たちのまわりにいる子供の一人だ。
 きっといせさんはそんな子供をじっと視続けたにちがいない。
 そうでないと、これだけ表情のある子供が描けないだろう。

 子供は幼いからといって大人がごまかすことを許さない。
 だから、子供には本物が必要なのだ。
 いせさんの絵はそんなことを教える。
  
(2019/04/28 投稿)

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