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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  いよいよ平成最後の日
  天皇陛下退位の日です。
  それぞれの人が
  それぞれの「平成」を振る返るのではないでしょうか。
  確かに「戦争」はなかったですが
  大きな「災害」に見舞われ続けた時代でもありました。
  よかったという人もいれば
  悔しさに涙する人も
  あるでしょう。
  私たちはいつの時代であっても
  時代という大きな波から
  逃げることはできないのではないでしょうか。
  そんなことを考える
  「平成」ではなかったかと思います。
  平成最後の一冊
  末盛千枝子さんの
  『根っこと翼 皇后美智子さまという存在の輝き』に
  しようと思います。

    ありがとう、平成。

    さようなら、平成。

  じゃあ、読もう。


  

sai.wingpen  平成をこの本とともに見送る                   

 天皇皇后両陛下のご在位での最後の地方訪問となったニュースを見ると、沿道をたくさんの人たちが詰めかけ、手を振り、感謝の言葉をあげ、涙を流す人もいた。
 どこかの世代に偏るのではなく、老若男女、それぞれがそれぞれの思いで両陛下のお姿を見つめているように思えた。
 もしかしたら、平成の天皇皇后両陛下に私たちは理想とすべき夫婦像のようなものを感じているのかもしれない。そして、それは同時に理想とすべき親の姿かもしれない。

 絵本編集者である末盛千枝子さんと皇后美智子様は美智子皇后が1998年インドのニューデリーで行われた国際児童図書評議会の世界大会での基調講演をされた時から深い交友を持ち、のちにこの講演は当時末盛さんが営んでいた出版社から刊行されることになる。
 それがあの名著『橋をかける』である。
 その講演の中で美智子皇后は子供時代の読書を振り返り、「私に根っこを与え、ある時には翼をくれ」たと語っている。
 末盛さんのこの本のタイトルは、その言葉から採られている。

 この作品の初出は新潮社の「波」というPR誌で、2018年1月から9月まで連載されていたものだ。
 末盛さんと美智子皇后との直接の交流だけでなく、美智子皇后が折々の会見で話されたこと、そして折々に詠んでこられた御歌の数々を散りばめながら、皇后美智子様のお人柄、天皇陛下の優しさ、そして平成という時代を描いたエッセイとしてよくまとまっている。
 「この世が喜びと共に悲しみもこのように多いのだから、その悲しみに出来る限り寄り添うことをお心に決めて過ごされたのが両陛下のこの三十年であった」と記した末盛さんもまた柔らかな視線で両陛下を見続けた一人であったろう。
  
(2019/04/30 投稿)

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