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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日、井上一夫さんの
  『伝える人、永六輔』という本を
  紹介しました。
  そこには永六輔さんが岩波新書として出した
  9作の作品の創作のことが描かれていました。
  そこで、せっかくの機会なので
  最初の大ヒット作品『大往生』を
  再読してみようと
  読んでみました。
  あれだけ売れた本ですから
  皆さんのお家の本棚にも
  あるのではないかしらん。
  ぜひ、再読をオススメします。
  ちっとも古びていませんよ。
  最後にこの本の名言から抜粋します。

    子供叱るな/来た道だもの
    年寄り笑うな/行く道だもの。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  本は大往生しません                   

 岩波新書のイメージを変えたとまでいわれた永六輔さんのこの本は、累計売上部数が250万冊になろうとしている。
 初版の発行が1994年3月で、この年だけで190万冊を超えたというのだから驚く。
 この本の「まえがき」に「このところ「死」についての出版、映画、シンポジウムなどなどあいついで、「死」の商品化が目立っている」とある。
 繰り返して書くが、この本が出たのは25年も前のことだ。社会の高齢化は現在の方が数段上がっているはずだ。
 熟年の性生活を盛んに記事にしていた週刊誌は、今や死の手続き関連の記事で覆い尽くされている。
 そのような記事を読む前に、だったらこの新書をもう一度読むべきではないか。
 つまり、この新書は発行された1994年よりも今の方がより求められているように感じるのだが、どうだろう。

 もっともこの作品はタイトルこそ『大往生』とはなっているが、「死に方講座」ではない。
 本文にもあるが「死に方ってのは、生き方です」、つまり「生き方講座」なのだ。
 上手に死ぬこと、それはつまり巧く生きることなんだろう。

 この本は「老い」「病い」「死」「仲間」そして「父」の5つの章で構成されている。
 最初の3つの章は永さんが得意とした無名の人たちの何気ない言葉から採集された名言が並んでいる。
 25年経っても、言葉が古びていないのがいい。
 きっと今の若い人にも、かつて若かった人にも感銘を与えることだろう。

 この新書がもう一度ベストセラーになるといいのだけれど。
 忘れさられるには、もったいない。
  
(2019/05/16 投稿)

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