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プレゼント 書評こぼれ話

  先日の5月25日土曜の
  朝日新聞朝刊別冊で
  「松本清張、不死身なり」という
  面白い記事がありました。

    没後27年、読み継がれて令和も

  とリード文にあって
  今でも人気の高い松本清張文学の魅力を
  コンパクトにまとめていました。
  松本清張が書いた作品の数は
  1000編近いらしいが
  まさに広大な清張山脈といえる。
  今日は
  いつもの短編集『黒い画集』から
  「証言」を紹介します。
  結末を書けないのがつらいですが
  最後は面白いですよ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  女はこわい、これがこの作品の結末のヒント                   

 昭和33年(1958年)12月に「週刊朝日」に初出の、文庫本にしてわずか22ページばかりの短編小説である。
 その短い小説が1960年に映画化される。監督が堀川弘通、脚本が橋本忍、主演が小林桂樹で、タイトルは「黒い画集 あるサラリーマンの証言」と変わっているが、この年のキネマ旬報の日本映画部門で2位にはいる名作となっている。
 脚本を書いた橋本忍はこの他にも多くの松本清張の作品を手がけていて、相性が抜群によかったのだろう。
 松本清張も橋本忍が脚本であれば、安心して映像化を任せられたのではないだろうか。

 清張文学を検証する時、映像化という視点は外せない。
 清張が亡くなったのが1992年だが、その人気が衰えないのは今でもその作品が映像化されることも要因のひとつだろう。
 映像をつくる側から見ると、清張文学が創作意欲を駆り立てられる素材であり、それが短編であったとしてもなお一層映像で埋め尽くしたいと思うのかもしれない。

 この『証言』の主人公には愛人がいる。そのことを知られると、自身の出世に差しさわりがでる。そんな主人公の心理が、偶々夜の街で近所の男と出会ったことを秘匿することになる。
 この男は殺人の罪に問われ、主人公の証言次第ではアリバイが成立し、無罪になるのだが、主人公は隠し続ける。
 果たして、男は無罪になるのか。
 脚本を手掛けた橋本忍もわくわくしながら、この短編を95分の尺の映画に仕立てたのではないだろうか。
  
(2019/05/29 投稿)

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