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 雪原を走り抜ける蒸気機関車、
 雪に埋もれた駅舎のホームに立って駅長が鳴らす警笛は
 悲しげに長く遠く冬の空を駆けのぼっていく。
 そんな名シーンが胸を打つ。
 1999年に封切られた、浅田次郎さんの直木賞受賞作を原作にした
 名匠降旗康男監督の映画「鉄道員 ぽっぽや」で涙した人は多いのではないだろうか。

  

 この作品だけではない。
 高倉健さんとタッグを組んだ名作がずらりと並ぶ。
 「駅 STATION」「居酒屋兆治」「ホタル」「あなたへ」。
 その降旗康男監督が5月20日に亡くなった。
 84歳だった。

 映画監督といえば、
 黒澤明小津安二郎といった世界的な監督として讃えられる巨匠もいる。
 そんな巨匠にはならなかったが、
 降旗康男監督は高倉健という名優と木村大作という名カメラマンとともに記憶に残る作品を撮り続けた。
 訃報を聞いて、家にあった「鉄道員 ぽっぽや」の映画をもう一度観た。
 やっぱり高倉健さんがいい。
 元キャンディーズの田中好子さんも出ていた。
 高倉健さんも田中好子さんも、もういないんだ。
 そして、降旗康男監督も旅立った。

 昨日(5月30日)の朝日新聞朝刊の
 「天声人語」に降旗康男監督のことが載った。
 最後にこう綴られていた。

   いわゆる巨匠然とした映画人ではなかった。
   それでも弱く、はかなく、寂しい人間たちに寄せる共感は
   限りなく深い。
   ごく普通の人々の胸にしみわたる作品が
   数多く残された。

 映画は難しい顔をして観るのではない。
 観終わった時に、ふっと心のどこかが温かくなっていればいい。
 降旗康男監督の作品には
 そんな心に灯るあかりがある。

 ご冥福をお祈りします。

 今頃、天国で高倉健さんと
 どんな映画を撮ろうか相談しているのじゃないか。

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